ドグマ

デジタル大辞泉 「ドグマ」の意味・読み・例文・類語

ドグマ(dogma)

各宗教・宗派独自の教理教義
独断教条。「ドグマに陥る」

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精選版 日本国語大辞典 「ドグマ」の意味・読み・例文・類語

ドグマ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] dogma )
  2. 各種宗教・宗派が信奉するそれぞれの独特の教義・教理。
    1. [初出の実例]「その守るところの教条(ドグマ)、特に外面の礼法となるのみにて」(出典自由之理(1872)〈中村正直訳〉二)
  3. キリスト教、特にカトリック教会における教条。公に決定された権威を与えられて、反論する余地のないものとされた宗教的真理を表明する命題
  4. 独断。独断的な説。
    1. [初出の実例]「『独断(ドクマ)』でなく『納得』によって」(出典:党生活者(1933)〈小林多喜二〉八)

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改訂新版 世界大百科事典 「ドグマ」の意味・わかりやすい解説

ドグマ
dogma

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のドグマの言及

【教義】より

…教理ともいい,哲学的・政治的信念や主張を指して使われることもあるが,とくにキリスト教において重要な意義をもつ。元来ギリシア語に由来し,新約聖書では〈勅令〉〈取り決めた事項〉などを意味する語として使用され,古代後期のギリシア哲学では一般に特定の哲学的傾向を持った学派の見解を意味し,たとえば〈ストア派のドグマ〉というように使用された。この後者の意味での〈ドグマ〉がキリスト教会の用語として取り入れられ,4世紀ごろから使用された。…

【教条主義】より

…ドグマティズムdogmatismの訳語で,元来,科学的証明なしに,ドグマ(宗教上の教義や教条)にもとづいて〈世界の事象〉を説明することをいう。歴史的には一般に中世のスコラ学が代表的なものといわれる。…

※「ドグマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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