アメリカの兵器発明家。コネティカット州ウォータータウンの生れ。機械商店で働き金物商を営むかたわら,兄のアンドリューとともに大砲の弾丸を改良。南北戦争では他の武器製造業者よりはるかに多くの砲弾を供給し,多くの特許をも申請した。普仏戦争ではフランスに武器工場をつくり,フランス軍に武器を収める。またルフィール式連発機関砲の改良もした。1872年には,5本の砲身を共通軸のまわりに回転させ,弾薬の供給・発射を連続的に行う機関砲の特許をとる。完成した37mm機関砲は,毎分60発という速射性と高信頼性により,フランス海軍をはじめ各国海軍で採用され,のちに同形式の47mm,53mm機関砲なども作られ,広く使用された。75年には銃床弾倉をもつ連発式のライフル銃を完成し,翌年のフィラデルフィア博に出品した。82年ホッチキス社を組織,アメリカの本社のほか,イギリス,ドイツ,オーストリア,ロシア,イタリアにも支社を置いたが,同社の銃は高品質を誇り,ホッチキスは最も熟練した銃技師との名声を得た。なお彼の死後,ホッチキス社の開発した,銃身内のガス圧を利用し弾薬の供給・発射を自動化した機関銃は,世界で広く使われ,旧日本陸軍も1904-05年ころ保式機関銃として制式採用,日露戦争で使用した。
執筆者:木本 忠昭
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…一般にホッチキスといわれる紙綴じ器の総称。機関銃の発明者,アメリカのB.ホッチキスが,弾丸送り装置にヒントを得て考案したとされる。…
…これは,連射機構の作動エネルギーを射手の筋肉によらず,発射薬から引き出した点で画期的であり,以後の兵器工業全般に多大な影響を及ぼした。やが.ホッチキス社は銃身内のガス圧を利用し,遊底を後退させる自動機構を開発した(図)。なお,このほかの作動方式として,薬莢底部にかかる発射ガス圧で直接遊底を後退させる吹戻し式がある。…
…一般にホッチキスといわれる紙綴じ器の総称。機関銃の発明者,アメリカのB.ホッチキスが,弾丸送り装置にヒントを得て考案したとされる。…
※「ホッチキス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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