翻訳|Reno
アメリカ合衆国ネバダ州西部,シエラ・ネバダ山脈東麓の都市。人口20万3550(2005)。市名は南北戦争で戦死した北軍の将軍ジェシー・リー・リノにちなむ。東部からカリフォルニアを目ざした人々が,1858年トラッキー川に臨んで住みついた。翌年付近で発見された金・銀鉱脈,コムストック・ロードに殺到した人々の補給基地となり,68年にはセントラル・パシフィック鉄道の駅が設けられて発展した。牧畜・灌漑農業地帯および鉱業地帯の商業中心地であり,ネバダ大学(1864創設)をもつ教育都市でもある。また,カジノやナイトクラブが栄え,タホー湖をはじめとするシエラ・ネバダの観光資源も西方に控えるため,観光都市としてネバダ州ではラス・ベガスに次いで重要である。なお,同州の法律では離婚,結婚の条件が他州に比べて緩やかなため,それを利用する者も多い。
執筆者:矢ヶ崎 典隆
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
アメリカ合衆国、ネバダ州北西部の都市。シエラ・ネバダ山脈の東麓(とうろく)、標高1370メートルに位置する。人口18万0480(2000)。ラス・ベガスと肩を並べる観光都市で、ギャンブルと離婚の町として知られる。メーン・ストリートには世界最大級のカジノやホテル、劇場やレストランなどがひしめき、大歓楽街を形成しており、世界中から人が集まる。1868年セントラル・パシフィック鉄道の開通で町が建設され、79年より市制が施行された。付近にはタホー湖やピラミッド湖をはじめ、多くのスキー・リゾートがあり、釣り、狩猟、ハイキング、ピクニックを楽しむこともできる。ラス・ベガス同様交通網が発達し、商業都市としても重要であり、ネバダ大学リノ校(1864創立)の所在地でもある。
[作野和世]
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