中腹(読み)チュウフク

精選版 日本国語大辞典 「中腹」の意味・読み・例文・類語

ちゅうっ‐ぱら【中腹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 心中で怒ってむかむかしていること。心の中の怒りを発散させないために中途半端な気分であること。また、そのさま。むかっぱら。ちゅうはら。
    1. [初出の実例]「ふられた夜半(よわ)の中っぱらには、もてた座鋪のひそひそ声耳にこたへ」(出典洒落本・甲駅雪折笹(1803)一)
  3. ( 形動 ) 気みじかで威勢のよいことや、そのさま。また、そのことばや行動やそういう人。短気。勇みはだ。ちゅうはら。
    1. [初出の実例]「ちうっぱらを云アがったとて何と思ふ者か」(出典:黄表紙・人間万事塞翁馬(1800))
  4. 中ほど。真中あたり。中間
    1. [初出の実例]「田の畦豆(くろまめ)引っこ抜えて土手の中(チウ)っ腹(パラ)へ」(出典:土(1910)〈長塚節〉二〇)

ちゅう‐はら【中腹】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「ちゅうばら」とも )
  2. ちゅうっぱら(中腹)
    1. [初出の実例]「粋言〈略〉中腹(チウハラ)」(出典:洒落本・虚実柳巷方言(1794)中)
  3. ちゅうっぱら(中腹)
    1. [初出の実例]「あいつはの、ごうてきにつよいわな。かしらかまへの五十五かんちうばらにかるくかつぐ」(出典:洒落本・太平楽記文(1784))

ちゅう‐ふく【中腹】

  1. 〘 名詞 〙 山の頂上とふもととの中間。山腹。
    1. [初出の実例]「山の中腹(チウフク)をめぐるを中道(ちうとう)といふ」(出典:洒落本・大抵御覧(1779))
    2. [その他の文献]〔晁補之‐坐進庵賦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

収穫年度を2年経過した米。《季 秋》[類語]米・玄米・白米・新米・古米・粳うるち・粳米・糯もち・糯米・黒米・胚芽米・精白米・内地米・外米・早場米・遅場米・新穀・米粒・飯粒・小米・屑米...

古古米の用語解説を読む