予冷(読み)ヨレイ(その他表記)precooling

デジタル大辞泉 「予冷」の意味・読み・例文・類語

よ‐れい【予冷】

野菜果物貯蔵出荷の前に、鮮度を保持するため、あらかじめ冷やしておくこと。

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精選版 日本国語大辞典 「予冷」の意味・読み・例文・類語

よ‐れい【予冷】

  1. 〘 名詞 〙 青果物の貯蔵や出荷の前に鮮度保持のために、あらかじめ冷却すること。

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改訂新版 世界大百科事典 「予冷」の意味・わかりやすい解説

予冷 (よれい)
precooling

鮮度を保つため,出荷や貯蔵に先立って,野菜や果物を3~5℃程度にまで冷却すること。野菜や果物は,収穫後高温下に置かれると,呼吸蒸散を活発に行って,糖やビタミンなどの成分を消耗したり,しおれたりする。そこで,高温期に収穫する野菜や果物は,予冷によって温度を下げてから保冷庫で市場に運び,その間の呼吸や蒸散を抑えて品質の低下を防ぐことが多い。ホウレンソウ,シュンギクレタスなど,葉が軟らかく,しおれやすい野菜の産地は,これまでは,収穫してから市場に到着するまでの時間が短い都市近郊に限定されていた。しかし,予冷によって遠隔地からの輸送が可能となった今日では,近郊での生産が難しい夏の間は,長野県などの冷凉な地帯から予冷されたこれらの野菜が大量に出荷されている。このほか,スイートコーン,セロリインゲンマメ,トマト,キュウリなどでも予冷が行われている。
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栄養・生化学辞典 「予冷」の解説

予冷

 果実を高温時に収穫したあと,品質を保持するために早急に一定の温度まで冷却する操作

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