先任権(読み)センニンケン(その他表記)seniority

翻訳|seniority

精選版 日本国語大辞典 「先任権」の意味・読み・例文・類語

せんにん‐けん【先任権】

  1. 〘 名詞 〙 労働者の昇進・解雇、経営不振による休職などで、先に採用された者があとから採用された者よりも有利に取り扱われる権利。
    1. [初出の実例]「二、昇職、降職、転職、免職、休職、先任権及び懲戒の基準に関する事項」(出典:公共企業体等労働関係法(1948)八条)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「先任権」の意味・わかりやすい解説

先任権
せんにんけん
seniority

企業が労働者の昇進,配置転換,休職,解雇,再雇用などに際し勤務期間の長い者に優先的な扱いを認める制度。古参権ともいう。アメリカの鉄道会社に始り,アメリカで発達した制度。通常は労働協約に規定され,(1) 勤続期間だけで先任順位を決めるもの,(2) 勤続のほかに熟練,適性,勤務成績などを加味するものなどがあり,組合役員に上位の先任権を保証する場合もある。日本では終身雇用制度があっても雇用調整に際して長期勤続者の優位は必ずしも保障されず,その点では先任権制度の方が有効である。なお国営企業労働関係法,地方公営企業労働関係法では,先任権の基準を団体交渉の対象と定めている。

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