配置転換(読み)はいちてんかん(英語表記)transfer

  • はいちてんかん ‥テンクヮン
  • はいちてんかん〔テンクワン〕

翻訳|transfer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

配転とも略称される。同一企業内において職務配置,勤務場所を変えることをいう。一般に異なった事業所に配転される場合は,転勤と呼ぶことが多い。大企業の中にはジョブ・ローテーション一環として配転を一定期間ごとに実施する例も多い。配転には生活の変化や不利益が生じるおそれのあることもあり,最近では就職に際し勤務地を特定して転勤を行わないかわりに,賃金昇進を別扱いにする雇用契約を結ぶケースも生れている。組合活動を理由とする不利益配転や,配転によって組合活動に支障をきたすときは,不当労働行為とみなされる。在籍のまま他企業に就労の場を移すことは出向といい,配転と区別している。

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知恵蔵の解説

会社の従業員の職務を、一定期間ごとに変えさせること。日本では人事制度として定着している。適材適所の人事の考え方からすれば、各従業員は最適の職務に就いているのだから、配置転換することは企業にマイナスである。欧米では制度的に行われていないのに日本で行われているのは、人材育成観点と、仕事のマンネリ化打破にある。日本の終身雇用制下では、従業員は狭い範囲でなくできるだけ広く仕事ができることが期待される傾向がある。

(高橋宏幸 中央大学教授 / 2007年)

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百科事典マイペディアの解説

略して配転,ローテーションとも。企業内で,労働者を関連するさまざまな部門や仕事へ配属替えすること。日本の企業では,構造変化への対応だけではなく,従業員のキャリア形成の一環として利用される面もある。欧米企業では,各従業員は最適の職務に就いているという適材適所の考え方があるため,配置転換は企業に不利益をもたらすものであるとされ,行われることは少ない。
→関連項目雇用調整

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世界大百科事典 第2版の解説

企業内において従業員の職場や職務を一時的または恒久的にかえることをいい,略して配転という。また関連会社などへの出向も配転に含めることがある。一時的な配転は応援とも呼ばれる。配転を移動範囲からみると,事業所内配転,事業所間配転,企業間配転などに区別される。日本の雇用管理の一つの特色は,ブルーカラーを含め従業員の配転が頻繁かつ広範囲に行われることである。それは一つには,長期雇用慣行のもとで業務量の変動に伴う労働需要の変動に対処し,またそのための従業員の能力開発を行うために,配転が必要となるからである。

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大辞林 第三版の解説

スル
組織の中における人の職務地・所属部署・任務などをかえること。配転。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 職場や勤務地、受持ち、任地などを換えること。配置換え。配転。
※国家公務員法(1947)三条「転任・復職・配置転換・退職」

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