分配係数(読み)ぶんぱいけいすう

最新 地学事典 「分配係数」の解説

ぶんぱいけいすう
分配係数

partition coefficient

交換平衡において共存鉱物A, B間での陽イオン分配を示す係数αで定義される(i, jは陽イオン,Xはイオンのモル分率)。例えばCaFeSi2O6+MgSiO3CaMgSi2O6+FeSiO3においてMg, Feの2種の輝石への分配係数。αは2種の輝石の理想固溶体であれば上の交換反応の平衡定数に等しい。したがって理想固溶体間の分配係数は温度圧力の関数となる。Kretz(1961, 63)は,火成岩と変成岩中のCaに富む輝石とCaに乏しい輝石の間のMgとFeの分配係数が生成温度条件を反映していることを示した。しかし,固溶体に不混和領域があったり,同一鉱物中で同一イオンの占める位置が2種以上あるなど非理想性が強くなると,分配係数は化学組成によっても影響される。共存する鉱物の一つの成分イオンのモル分率がどちらの鉱物でも1に近い場合(XjAXjB≒1.0),αBAi)≒XiA/XiBとなり分配係数はNernstの分配律に従う。例えばFe2SiO4―FeSiO3間のNi2の分配,PbS―ZnS間のCd2・Se2の分配。単一固溶体の固相液相間の金属イオンの分配など。

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栄養・生化学辞典 「分配係数」の解説

分配係数

 混じらない二つ以上の溶媒についてある物質溶解度の違いがあるとき,その系に物質を入れたとき,その物質は二つの溶媒の間で一定割合で分配されることになる.そのような系で状態が平衡に達したとき,溶質が二つの溶媒の間で分配される割合の指標

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化学辞典 第2版 「分配係数」の解説

分配係数
ブンパイケイスウ
partition coefficient

分配比ともいう.一つの溶質が,二つの互いにまじり合わない2層をなす溶媒にまたがって溶解するとき,両溶媒中におけるその溶質の濃度の比をいう.[別用語参照]分配の法則

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岩石学辞典 「分配係数」の解説

分配係数

二液間,あるいは固相と液相が共存する場合に,同一元素でもそれぞれの相に含まれる比率は異なる.その間に分配している溶質の割合を示す係数をいう[ゴードン : 1971, 長倉ほか : 1998].

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「分配係数」の意味・わかりやすい解説

分配係数
ぶんぱいけいすう
partition coefficient

ある溶質が相互に混り合わない2種類の溶媒に溶解するとき,それぞれの溶媒中での濃度の比は,温度,圧力が一定ならば,液量の多少に関係なく一定である。これを分配係数,または分配率と呼ぶ。

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法則の辞典 「分配係数」の解説

分配係数【distribution coefficient,partition coefficient】

互いに混ざらない2種の液体(溶媒)に第三番目の物質が添加されたとき,両相の濃度の比は条件によって定まる定数となる.この比を指して,分配係数という.

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