大松博文(読み)だいまつひろふみ

百科事典マイペディア 「大松博文」の意味・わかりやすい解説

大松博文【だいまつひろふみ】

全日本女子バレーボール・チーム監督香川県出身。関学高商(現,関西学院大学)バレーボール部時代,全日本総合で2度優勝。卒業後大日本紡績(現,ユニチカ)に入社,入隊出征を経て1953年女子バレー日紡貝塚チーム監督に就任,1964年に辞任するまで175連勝を記録回転レシーブなどを考案して守備鍛え,その過酷な練習で〈鬼の大松〉ともいわれた。この間60年の第3回世界選手権(ブラジル)に日紡貝塚主体の全日本チームで準優勝,全日本チームは翌年のヨーロッパ遠征で24戦全勝,1962年第4回世界選手権(モスクワ)でソ連を破り優勝,選手たちは東洋魔女などと報道された。1964年の東京オリンピックで優勝し,バレーボール・ブームを引起こす。1968年から参議院議員を務め(1期),著書ベストセラーとなった《おれについてこい》などがある。
→関連項目ママさんバレー

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大松博文」の解説

大松博文 だいまつ-ひろふみ

1921-1978 昭和時代後期のスポーツ指導者。
大正10年2月12日生まれ。昭和16年大日本紡績(日紡,現ユニチカ)に入社。28年日紡貝塚バレーボール部監督となり,鬼の大松といわれるきびしい練習で175連勝を記録。全日本女子チームの監督として,37年世界選手権優勝,39年東京五輪優勝を達成した。43年参議院議員(自民党)。昭和53年11月24日死去。57歳。香川県出身。関西学院高商卒。
格言など】自分を信じてついてきてもらいたい(「強者の行動訓」)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大松博文」の意味・わかりやすい解説

大松博文
だいまつひろふみ

[生]1921.2.12. 香川,宇多津
[没]1978.11.24. 岡山,井原
バレーボールの監督。 1941年関西学院大学高等商業学部卒業後,女子バレーボールの日紡貝塚の監督に就任。 1958年初めて6人制バレーボールを取り入れ,1963年以後同チームは 175連勝を記録。 1964年の東京オリンピック競技大会では全日本女子チームを率いて優勝した。 1968年参議院議員。

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