現実に起きている事象(事件、事故、スポーツほか各種の催事(さいじ))について、その実際の進行状況をそのままリアルタイム(同時)で放送することをいう。スポーツや野外コンサートなど催事の放送では実況中継、事故報道などでは現場中継という言い方もする。生放送ではあっても、放送局内のスタジオやサテライト・スタジオからの放送は、実況放送に含まれない。この実況放送は、放送媒体の特性である同時性、速報性、臨場性をもっとも端的に発揮する放送形式であり、テレビが皇太子(現、明仁(あきひと)上皇)のご成婚(1959)や東京オリンピック(1964)などの大イベントを節目に大きな普及を示したように、実況放送の魅力は放送の普及にも大きく貢献している。近年、実況放送が行われる頻度、実況放送がカバーする領域は、ネットワークの拡充、放送機器の発展とともに、著しい拡大をみせている。ことにテレビではエレクトロニクス技術の革新により、携帯用小型ビデオカメラをはじめとする高性能な機器が次々登場、実況放送の機動性は格段に増している。さらに通信衛星技術の進歩は、海外からの実況放送をも日常化した。
[伊豫田康弘]
収穫年度を2年経過した米。《季 秋》[類語]米・玄米・白米・新米・古米・粳うるち・粳米・糯もち・糯米・黒米・胚芽米・精白米・内地米・外米・早場米・遅場米・新穀・米粒・飯粒・小米・屑米...