川田晴久(読み)かわだはるひさ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「川田晴久」の意味・わかりやすい解説

川田晴久
かわだはるひさ
(1907―1957)

俳優本名岡村郁二郎。東京生まれ。藤原義江(よしえ)にあこがれて歌手を志し、1930年(昭和5)浅草・音羽(おとわ)座で川田義雄(よしお)の芸名で初舞台。のち永田キング一座を経て、37年に益田喜頓(キートン)、坊屋(ぼうや)三郎、芝利英(しばりえ)と「あきれたぼういず」を結成、歌謡漫談の先駆となり、浪曲の虎造節(とらぞうぶし)をギターの弦にのせてアレンジした「地球の上に朝が来る……」の川田節で一世を風靡(ふうび)した。49年(昭和24)晴久と改名、舞台、ラジオ、映画などに活躍した。

[向井爽也]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「川田晴久」の解説

川田晴久 かわだ-はるひさ

1907-1957 昭和時代の歌手,俳優。
明治40年3月15日生まれ。川田義雄の名でデビュー。昭和12年芝利英(りえ),坊屋三郎,益田キートン(のち喜頓)と「あきれたぼういず」を結成,歌謡漫談をはじめる。14年「ミルク・ブラザース」を結成。「地球の上に朝が来る……」の川田節で一世を風靡(ふうび)した。戦後は舞台,ラジオ,映画で活躍。昭和32年6月21日死去。50歳。東京出身。本名は岡村郁二郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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