(読み)タク

デジタル大辞泉 「拓」の意味・読み・例文・類語

たく【拓】[漢字項目]

常用漢字] [音]タク(呉)(漢) [訓]ひらく
土地を切り開く。「拓殖拓地開拓干拓
石碑文字などを紙にりとること。石り。「拓本魚拓

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「拓」の読み・字形・画数・意味


14画

(異体字)拓
8画

[字音] セキ
[字訓] ひろう・とる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は庶(しよ)。庶に蹠・席(せき)(庶の省に従う)の声がある。〔説文十二上正字を拓とし、「拾ふなり。陳・宋の語なり」とし、重文としてを録する。ものを拾い集めるときには、採(くんせき)の字を用い、拓はいま開拓・拓本の意に用いる。

[訓義]
1. ひろう、とる、ひろいとる。
2. 拓はいま声義の異なる字として用いる。

[古辞書の訓]
名義抄 ヒロフ・トル 〔字鏡集 ヒロフ・ササク・トル

[熟語]

[下接語]
・窮・鉤・采・採・収・拾


常用漢字 8画

(異体字)
14画

[字音] タク・セキ
[字訓] ひろう・ひらく

[説文解字]

[字形] 形声
声符は石(せき)。石に宕(とう)・妬(と)の声がある。〔説文〕十二上に「拾ふなり。陳・宋の語なり」とし、異文としてをあげている。(摘)字条十二上に「果樹の實を拓(ひろ)ふなり」とあって、摘と訓義が近い。拓にはまた開拓・拓植の意がある。墨拓の拓は、強くたたく意であろう。

[訓義]
1. ひろう、おりとる、とる、うける。
2. ひらく、ひろげる、おしひろめる。
3. うつ、たたく、たたいて拓本をとる、いしずり。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕拓 ヒラク・ササク・ヒロフ・トル 〔字鏡集〕拓 ササク・ヒラク・オフス・ヒロフ・トル

[熟語]
拓宇・拓開拓境拓荒・拓殖・拓世・拓跡・拓地・拓定・拓土・拓辺拓墨・拓本拓落
[下接語]
拓・開拓・外拓・干拓・魚拓・手拓・修拓・伝拓・拓・落拓

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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