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魚拓 ぎょたく

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

魚拓
ぎょたく

魚の形態を和紙などに写し取ること。または写し取ったもの。釣った魚を記録するために行われるが,同時に鑑賞用の美術作品としても作られる。作り方には,魚体に直接墨を塗り,紙をかぶせ,手のひらと指先を使って形態を写し取る直接法と,魚体に糊を薄く塗り,その上に紙を濡らしながら張り,紙が乾く間に墨や絵具をつけたたんぽでたたいて形態を写し取る間接法の2種類がある。

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デジタル大辞泉の解説

ぎょ‐たく【魚拓】

魚の拓本。魚に直接墨を塗ってから紙・布を置いてこする直接法と、貼りつけた紙の上から墨や絵の具をつけたたんぽでたたいてとる間接法がある。
ウェブ魚拓

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百科事典マイペディアの解説

魚拓【ぎょたく】

魚を拓本にとっておくこと。魚に墨をぬって,その上に和紙をかぶせる直接法と,魚に和紙を水ばりし,その上からたんぽで墨を打ってつくる間接法があり,いずれも最後に濃い墨で目を描き入れる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎょたく【魚拓】

魚の形態を紙,または絹などに転写すること,またその転写したもの。魚拓とは〈魚の拓本〉という意の略だが,これは碑文の拓本より出ていると考えられる。魚の大きさ,釣った年月日を記録保存しようとして始まった。魚に直接墨を塗り,その上から和紙をかぶせるようにのせて写す方法が直接法で,これが昔からの魚拓である。魚の上に和紙や絹の布地をのせ,顔料,版画用の絵具を大小のたんぽを使ってたたき,その魚の色,模様を正確に写していくのが間接法で,色彩魚拓ともいう。

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大辞林 第三版の解説

ぎょたく【魚拓】

魚の拓本。釣った魚に墨や絵の具を塗り、その上に和紙を置いて魚の形を写しとったもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

魚拓
ぎょたく

魚の形態を紙または布などに写し取ること。記録や観賞のためのもので、日本で発明されたと推測される。碑文などの石刷りの手法に似ていることから、魚の拓本という意の略で魚拓とよばれている。
 作り方には、墨を用い釣魚の記録をおもな目的とする直接法と、色彩を用い芸術的な作品に仕上げる間接法とがある。山形県酒田市の本間美術館には江戸末期の魚拓が、日時や使用した竿(さお)の詳細な記録とともに保管されており、これが本邦最古の直接法魚拓といわれている。間接法も江戸末期に試みられたとの説もあるが確証はない。色彩を施した近代的魚拓は1948年(昭和23)に稲田黄洋が完成した。80年には世界魚拓展が東京で開催された。[佐藤吉則]

直接法の手法

(1)魚に塩をふりかけ、ブラシ類でぬめりと汚れを取り除く。または薄めた中性洗剤に数分間つけてから、ブラシを使って水洗いする。
(2)魚の体型にあわせた安定板で魚体を固定させる。
(3)濃淡2種の墨あるいは絵の具を頭部から尾のほうへ塗る。
(4)塗った墨の乾かぬうちに上から和紙をかぶせ、さらに透明なビニルで覆い、皺(しわ)の出ないように手でこすりながら写し取る。[佐藤吉則]

間接法の手法

(1)魚体を洗浄、安定させるのは直接法と同じ。
(2)魚種にあわせた絵の具を溶く。絵の具は、皿に固着してある水絵の具が最適。墨拓の場合は濃淡3、4種の墨をつくる。
(3)安定させた魚体に筆か霧吹きで水をつけ紙をかぶせる。その上からさらに霧を吹き、ゴム製のパフを使い、皺を出さないようていねいに貼(は)り付ける。ヘアドライヤーで20%程度の水分が残るように乾かす。
(4)絹布に親指大の木綿わたを包み、輪ゴムでくくり、たんぽをつくる。絵の具または墨は淡い色から始め、頭から尾へ軽くたたくように着色する。紙ににじみ出る水分はドライヤーの調節でつねに20%程度の湿度を保ちながら着色を繰り返す。仕上げにはいちばん濃い色でアクセントをつけ立体感を出す。
(5)魚から紙をはがしドライヤーで乾かし、裏面に、3倍に薄めたオキシドール液の霧を吹く。これは汚れを除去するため。
(6)乾いてから目を書く。目を書く以外は筆の使用を避けるように心がける。[佐藤吉則]
『清水游谷著『魚拓――鑑賞と作り方』(1975・保育社・カラーブックス)』

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