有志連合(読み)ユウシレンゴウ

デジタル大辞泉 「有志連合」の意味・読み・例文・類語

ゆうし‐れんごう〔イウシレンガフ〕【有志連合】

Coalition of the willing国連安全保障理事会決議を経ずに、集団的自衛権発動として、国際テロ組織やその関係国への軍事介入を行う国々。イラク戦争におけるアメリカ中心とした各国などが、その一例

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百科事典マイペディア 「有志連合」の意味・わかりやすい解説

有志連合【ゆうしれんごう】

国連の既定する国連平和維持活動(PKO)の枠にとらわれずに,平和維持活動や軍事介入を行う国際連携。冷戦終結後の1990年代以降,地域概念にとらわれない意思と能力に基づく連携関係を指し〈意思ある諸国の連携〉とも訳される。対テロ戦争参加諸国に使用されることが多い。近年では,2014年8月アメリカを中心とした連合軍がイラクシリア勢力を拡大しつつあった過激派組織ISに対して空爆を開始した。同年10月までにフランス,サウジアラビアアラブ首長国連邦バーレーンヨルダンベルギーオランダが作戦参加表明,さらに有志国としてイギリス,デンマークギリシアなども参加の意向を発表。続いて,カナダ,オーストラリアが参加。2015年2月管官房長官が日本はすでにこの有志連合に加盟しているとの認識を示した。その根拠として,米国の呼びかけで2014年12月にブリュッセルで開かれた約60ヵ国・地域の閣僚級会合に日本が参加したことをあげ有志連合に加わったのは〈12月3日〉としている。

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