有機水銀による中毒で、有機水銀は医薬および農薬としての用途が広く、化合物の種類は非常に多い。このうち、有害性が問題になるのは、メチル水銀に代表されるアルキル水銀、酢酸フェニル水銀に代表されるアリール水銀である。
メチル水銀中毒の典型的な症状は、四肢の知覚異常、会話に使用する筋肉の失調・麻痺(まひ)による発音障害、聴力障害、歩行失調、周辺部から中心に向かって進む視野狭窄(きょうさく)で、報告者の名にちなんでハンター‐ラッセルHunter-Russel症候群とよばれている。水俣(みなまた)病もメチル水銀による中毒である。
フェニル水銀は、環境中でも体内でも容易に分解して二価の無機水銀となるので、中毒の症状は無機水銀中毒と類似している。なお、無機水銀中毒は水銀蒸気や塩化水銀(Ⅱ)(昇汞(しょうこう))などによるものである。水銀蒸気による中毒は、水銀計器工場、精錬、採鉱などで発生することが多く、口内炎、精神不安、手指などの震えが特徴とされる。昇汞による中毒では、誤飲や自殺企図による場合が多く、激しい胃腸症状や腎(じん)障害が目だつ。
[重田定義]
「水俣病」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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[水銀中毒]
水銀は単体でも化合物でも,ものによっては,消化管や皮膚,気道を通して吸収され,肝臓,腎臓,脾臓,骨などに蓄積されて水銀中毒をひき起こす。水銀中毒は無機水銀中毒と有機水銀中毒の二つに大別される。 無機水銀中毒には,金属水銀によるものと無機水銀化合物によるものとがある。…
※「有機水銀中毒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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