深山桜(読み)みやまざくら

精選版 日本国語大辞典 「深山桜」の意味・読み・例文・類語

みやま‐ざくら【深山桜】

〘名〙
深山に咲いている桜。
※延喜御集(967‐1000頃)「はるふかきみやまざくらもちりぬればよをうぐひすのなかぬ日ぞなき」
バラ科の落葉高木。各地の深山に生える。高さ一〇メートルに達する。全体に伏毛を生じる。葉は長さ四~八センチメートルの倒卵形で縁に鋸歯がある。初夏、径二センチメートルぐらいの白い五弁花が四~七個集まって咲く。花序には卵形で長さ七ミリメートルぐらいになる苞(ほう)があり目立つ。しろざくら。めざくら。〔日本植物名彙(1884)〕

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デジタル大辞泉 「深山桜」の意味・読み・例文・類語

みやま‐ざくら【深山桜】

バラ科の落葉高木。深山に生え、5月ごろ、若葉が出てから白い5弁花を総状につける。葉は長円形で先がとがる。しろざくら。
深山に咲いている桜。
優曇華うどんげの花待ちえたる心地して―に目こそうつらね」〈若紫

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「深山桜」の解説

みやまざくら【深山桜】

長野の日本酒。酒名は、明治天皇御製の「青葉まじりにみずみずしく咲く深山桜」からとり命名大吟醸酒純米吟醸酒純米酒本醸造酒などをそろえる。平成7、8、13、17年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は美山錦山田錦など。仕込み水は八ヶ岳伏流水蔵元の「古屋酒造店」は明治24年(1891)創業所在地は佐久市塚原。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「深山桜」の解説

深山桜 (ミヤマザクラ)

学名Prunus maximowiczii
植物。バラ科の落葉高木,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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