20世紀日本人名事典 「石橋正二郎」の解説
石橋 正二郎
イシバシ ショウジロウ
大正・昭和期の実業家 ブリヂストン創業者。
- 生年
- 明治22(1889)年2月25日
- 没年
- 昭和51(1976)年9月11日
- 出生地
- 福岡県久留米市
- 学歴〔年〕
- 久留米商〔昭和39年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 久留米市名誉市民〔昭和31年〕,レジオン・ド・ヌール勲章〔昭和35年〕,イタリア・メリト勲章〔昭和36年〕,勲二等瑞宝章〔昭和39年〕
- 経歴
- 家業の仕立て物業に従事するが、のち足袋専業に改める。明治45年九州で最初に自動車を購入、足袋の宣伝に使う。大正7年兄徳次郎と日本足袋会社(のち日本ゴム)を創立、12年には足袋の裏にゴムを張りつけた地下足袋を発明し急成長する。昭和6年ブリヂストンタイヤ(のちブリヂストン)を設立して社長に就任、自動車タイヤの国産化に着手。戦時中は軍用機のタイヤを生産。戦後の25年には米国のグッドイヤー社と技術提携し、業界1位のゴムメーカーを築きあげ、38年会長、48年相談役となる。この間、31年石橋財団を設立、32年日本合成ゴム初代社長。また、絵画、彫刻、陶芸の収集家としても知られ、37年にはブリヂストン美術館も開設した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報