終活(読み)シュウカツ

デジタル大辞泉 「終活」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐かつ〔‐クワツ〕【終活】

《「就活」のもじり。「終末活動」の略か》人生の終末を迎えるにあたり、延命治療介護葬儀相続などについての希望をまとめ、準備を整えること。→エンディングノート遺言信託
[補説]平成21年(2009)に「週刊朝日」で連載された「現代終活事情」により広く知られるようになった。

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共同通信ニュース用語解説 「終活」の解説

終活

人生の終わりに向けた活動の総称。葬儀やお墓、相続の準備や手続きを自分生前に行ったり、要望を残しておいたりする。かつては話題にすることもはばかられたが、少子高齢化が進むにつれて広がり、最近では全国各地でフェアやセミナーも開かれている。活動を通じて人生を見つめ直し、その後の人生をより自分らしく生きていくという狙いもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「終活」の意味・わかりやすい解説

終活
しゅうかつ

自分の人生の終末のためにする活動のこと。就職活動が「就活」と略されるのと同種造語で、週刊誌の連載記事で初めて使われたとされる。当初は自分の葬儀や墓について生前に準備することをさしたが、ことばが定着するにつれ、医療や介護についての要望、身辺整理遺言、相続の準備なども含まれるようになった。

 「終活」をテーマにした書籍が数多く出版され、専門のコーナーを常設している書店も多い。また、講演会や、葬儀社、石材業者、遺言・遺産相続にかかわる行政書士、介護施設など合同の「終活フェア」も開催されている。

 このような「終活」のブームともいえるような広がりの背景には、2012年(平成24)4月には65歳以上の人口が3000万人を超えて本格的な高齢化社会を迎えたこと、配偶者や家族をもたない高齢者が多くなり、また、家族の絆(きずな)が弱まって独居老人孤立死が増えたこと、東日本大震災でみられたように年齢を問わずだれにも「不慮の死」は訪れうるということが広く再認識されたことなどがあると指摘されている。

[編集部]

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