デジタル大辞泉 「貧しい」の意味・読み・例文・類語 まずし・い〔まづしい〕【貧しい】 [形][文]まづ・し[シク]1 財産や金銭がとぼしく、生活が苦しい。貧乏である。「暮らしが―・い」「―・い家に生まれる」2 量・質ともに劣っている。粗末である。貧弱である。乏しい。「―・い食卓」「想像力の―・い人」「―・い経験」3 満たされていない。「心の―・い人」[派生]まずしげ[形動]まずしさ[名][類語]貧乏・乏しい・極貧・赤貧・清貧・じり貧・貧寒・貧・貧する 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「貧しい」の意味・読み・例文・類語 まずし・いまづしい【貧】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]まづし 〘 形容詞シク活用 〙① 財産や金銭に乏しい。貧乏である。ともしい。[初出の実例]「我よりも 貧(まづしき)人の 父母は 飢ゑ寒(こ)ゆらむ」(出典:万葉集(8C後)五・八九二)② 豊かでない。みたされていない。乏しい。少ない。貧弱である。[初出の実例]「北は韓康独往くの栖、花の色、夏の望に貧く」(出典:海道記(1223頃)豊河より橋本)「およそ先生程所謂『心の貧しき』人を自分は知らない」(出典:竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生富士を観る)貧しいの派生語まずし‐げ〘 形容動詞ナリ活用 〙貧しいの派生語まずし‐さ〘 名詞 〙 まどし・い【貧】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]まどし 〘 形容詞シク活用 〙① 貧乏である。まずしい。[初出の実例]「姉の煎迫交(マトシキ)こと、済弁せぬことを知る」(出典:天理本金剛般若経集験記平安初期点(850頃))② 十分に行なえない。おろそかになる。不十分である。[初出の実例]「財多ければ身を守るにまどし」(出典:徒然草(1331頃)三八)貧しいの補助注記「まづし」の交替形。両形の使い分けは明らかでないが、「まづし」に比べ、全般に漢文訓読文、あるいは少し改まった言い方に見られるようである。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例