小説家。福岡県生まれ。東京神学校(現東京神学大学)中退後、北海道、名古屋を転々とし労働運動に従事した。『文芸戦線』同人を経て、1935年(昭和10)伊藤永之介らと同人雑誌『小説』を創刊し、アイヌ独立戦争の英雄を描いた『コシャマイン記』を同誌に発表、翌年芥川(あくたがわ)賞を受賞した。戦後は酪農問題の専門家として活躍し、64年(昭和39)「農業問題会議」を結成して事務局長となる。『野草譜』などの画文集も出版している。
[神谷忠孝]
『『鶴田知也作品集』全1巻(1975・新時代社)』▽『小笠原克著「鶴田知也『コシャマイン記』」(『近代北海道の文学』所収・1973・日本放送出版協会)』
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