鼻を突く(読み)ハナヲツク

デジタル大辞泉 「鼻を突く」の意味・読み・例文・類語

はな・く

においが強く鼻を刺激する。「つんと―・く異臭
主人から勘当される。
御供に仕うまつりたりし人々は、皆鼻突き放たれぬ」〈宇津保・俊蔭〉
[類語]臭い青臭い生臭い血生臭い汗臭いかび臭い抹香臭い・薬臭い・きな臭い焦げ臭いにお

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鼻を突く」の意味・読み・例文・類語

はな【鼻】 を 突(つ)

主君勘気をうける。勘当される。また、しくじる。衝突する。たてつく。突鼻(とつび)
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「御ともにつかうまつりたりし人々は、みなはなつきはなたれぬ」
嗅覚を刺激する。鼻をうつ。
※くれの廿八日(1898)〈内田魯庵〉六「肉と酒との臭が一度にプウンと鼻を衝(ツ)いた」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一「若し此数万の書生輩が、皆大学者となりたらんには、広くもあらぬ日本国(おほみくに)は、学者で鼻(ハナ)をつくなるべく」

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