半花崗岩 はんかこうがん aplite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 白色で中粒ないし細粒の等粒状組織を有する火成岩。アプライトとも呼ばれる。石英,カリ長石,曹長石,白雲母を主とし,ときに黒雲母,柘榴石,ジル…
バイア岩
- 岩石学辞典
- 多量の角閃石を含む紫蘇輝石岩で,少量の橄欖(かんらん)石と鉄の多い尖晶石(pleonaste)を含んでいる.磁鉄鉱や長石は含まれない[Washington : 191…
ふっ‐せき【沸石】
- デジタル大辞泉
- 1 カルシウム・ナトリウム・アルミニウムなどの含水珪酸塩けいさんえん鉱物。塩基性火山岩中などに産し、組成は長石類に似る。加熱すると水を放出し…
ねずみ‐しの【鼠志野】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 志野焼の一形式。素地に鉄化粧したのち模様を掻き落として表わし、長石釉をかけて還元焼成する。模様は白に、鉄化粧地はねずみ色に発色す…
ハイフォライト
- 岩石学辞典
- 緻密な緑色片岩の一種で,主にアクチノ閃石が網目細工を作り,斜長石,緑簾石,磁鉄鉱が伴われる岩石[Rolle : 1879].ギリシャ語のhyphosは網細工…
填間状組織
- 岩石学辞典
- 玄武岩にみられる組織の一つで,様々な方向を向いた短冊状の長石の隙間がガラスあるいは陰微晶質物質で埋められた組織.緑泥石などの,一次あるいは…
ケンタレン岩 けんたれんがん kentallenite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 橄欖(かんらん)石を含む優黒質のモンゾニ岩monzonite(黒雲母(くろうんも)、角閃(かくせん)石、輝石などからなる完晶質粗粒の深成岩)。ほぼ等量の輝…
エイルサ岩
- 岩石学辞典
- リーベカイト微花崗岩で,Na-正長石,石英およびオフィテック組織のリーベカイトで構成される[Heddle : 1897].石英に乏しいパイサノ岩(paisanite…
きりょく‐がん【輝緑岩】
- デジタル大辞泉
- 半深成岩の一。完晶質で斑状はんじょうの黒色の緻密ちみつな岩石。斜長石・輝石を主とし、斑晶はんしょうと石基とがはっきりしないものも多い。粗粒…
アプライト
- 百科事典マイペディア
- 花コウ岩類に伴う白っぽい細粒の岩石。石英,カリ長石,白雲母,黒雲母などよりなり,多くは数十cm以下の脈岩。半花コウ岩ともいう。→関連項目金緑石
アウイナイト
- 岩石学辞典
- 玄武岩質でアウインが唯一の准長石である岩石[Reinisch : 1917].アウイン─バサン岩(haüeyne-basanite)と同義.米国では鉱物のアウイン(ha…
分化指数
- 岩石学辞典
- 岩石の分化の程度を表す語であるが,内容には様々なものがある.(1) ソーントンとタトルは,マグマの分化の程度を測る目的で,マグマの組成のノルム…
ケイ(珪)長質岩【けいちょうしつがん】
- 百科事典マイペディア
- 無色鉱物(石英,長石など)を多く含み,色指数が20以下と低く,白っぽい色をした火成岩。花コウ岩,花コウセン緑岩,流紋岩,デイサイトなど。酸性…
エピバグ岩
- 岩石学辞典
- ハイパーシン─トナル岩に相当する.バグ岩(bugite)系列の中で極端に酸性の岩石で,中性斜長石,石英,ハイパーシン,黒雲母などで構成される.角閃…
さ‐がん【砂岩】
- デジタル大辞泉
- 堆積岩たいせきがんの一。石英や長石の砂粒が固まってできた岩石。建築・土木用の石材、砥石といしなどに利用。しゃがん。サンドストーン。[類語]堆…
たんしゃ‐しょうけい〔‐シヤウケイ〕【単斜晶系】
- デジタル大辞泉
- 結晶系の一。3本の結晶軸のうち二軸は直交し、前後軸だけ上下軸と斜交するもの。三軸の長さはそれぞれ異なる。正長石・石膏せっこうなどにみられる。
基性オフィティック組織
- 岩石学辞典
- 通常のオフィティック組織で,輝石は短冊状の斜長石の粒間を占めている[Lossen : 1892].この普通輝石は最終充填物(mesostasis)と考えられ,これ…
プラス鉱物
- 岩石学辞典
- 長石のような鉱物で,分子容が構成酸化物の合計よりも大きいもの.酸化物の同質異形(allotropic)の変態が起こる場合は,計算では大きな分子容が用…
ルシベルク岩
- 岩石学辞典
- 主として斜長石,角閃石および少量の石英からなっている細粒の閃緑岩の一種[Chelius : 1892].マルカイト(malchite)よりも粗粒である.ドイツ,…
リショル岩
- 岩石学辞典
- 粗粒の黒雲母ネフェリン閃長岩で,アルカリ長石とネフェリンが文象状組織の連晶となり,レピドメレーンなどを含む[Kupletsky : 1932].ロシア,コ…
グレンナ岩
- 岩石学辞典
- 斑状または非斑状のアルカリ閃長岩で,非顕晶質の石基を持っている.石基にはアルカリ長石,ネフェリン,エジリンなどが含まれる[Adamson : 1944]…
石英砂質岩
- 岩石学辞典
- 大部分が石英からなる砂岩.マトリクスは岩石の10%以下で,長石あるいは岩石の破片は10%以上は含まれていない[Williams, et al. : 1954, Pettijoh…
摩滅耐久度【durability index】
- 法則の辞典
- 鉱物の粒子が河川によって運ばれる際に受ける摩滅の度合いは,鉱物によって大きく異なる.この度合いを示す順列が,いくつか報告されていて,次の(1)…
アリゾナ岩
- 岩石学辞典
- 石英を80%,正長石を18%含むような脈岩.石英に富むアラスカ岩アプライト[Spurr : 1917, 1923].アラスカ岩アプライト(alaskite-aplite)はアラ…
豆状組織
- 岩石学辞典
- 玄武岩やドレライトの組織で,輝石と斜長石がオフィティック組織となった豆粒大の准球状の細片が含まれている.この細片は橄欖石や他の鉱物によって…
粗面岩
- 岩石学辞典
- アウイがライン川沿いのドラケンフェルス(Drac-henfels)の岩石に用いた名称に,ブロニアールが最初に注目して記載した[Brongniart : 1813, Ha&uum…
スゾル岩
- 岩石学辞典
- 黒雲母(60~80%),赤い正長石(13%),緑色オージャイト(11%),燐灰石(10%)などを含む粗粒の火成岩[Faessler : 1939].グリメライトに近…
けんきゅう‐じょ(ケンキウ‥)【研究所】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 研究をするための特別な設備を備えている施設。[初出の実例]「当地伝染病研究所長石神某と共に立合人と成り」(出典:一年有半(1901)〈…
馬山斑岩
- 岩石学辞典
- 馬山岩の中でオリゴクレースの斑晶が正長石の殻に囲まれ,石基は微花崗岩質で青緑色の角閃石とスフェンが含まれるものをいう[Koto : 1909].小藤文…
流紋岩
- 岩石学辞典
- 非顕晶質酸性の火成岩で,花崗岩に対応する噴出岩[Richthofen : 1861, Roth : 1861].一般に石英とアルカリに富む長石の斑晶を含み,石英は細粒の…
スピライト spilite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 一般に非顕晶質の,緑色ないし暗緑灰色で,細粒の玄武岩質火山岩。緑泥石や方解石,ある種の沸石などで満たされた気孔や杏仁状構造を含む。ナトリウ…
ムーン‐ストーン
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [英語] moonstone ) =げっちょうせき(月長石)[初出の実例]「白魚(しらうを)が印度産の月光石(ムーンストン)のやうな透明さと光沢を…
スピライト群
- 岩石学辞典
- 曹長石を含む塩基性熔岩(枕状熔岩など),曹長石ドレライト,ケラトファイアなどのアソシエーション(association)の岩石では,いずれも相対的に高…
非金属鉱物 ひきんぞくこうぶつ non-metallic mineral
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- いわゆる重金属を主成分としない鉱物の総称であるが、俗称の意味合いが強い用語。概念的にいえば、金属光沢をもたず、比重の小さい鉱物をさす。学術…
はん‐がん【斑岩】
- デジタル大辞泉
- 多量の斑晶をもつ斑状組織の火成岩。一般に、アルカリ長石の斑晶をもつ花崗岩かこうがん質の組成の半深成岩をさし、花崗斑岩とよぶ。石英の斑晶に富…
雪だるま構造
- 岩石学辞典
- 変成岩の中の鉱物に含まれる細かい包有物が渦状またはS字状に配列した構造で,変成作用の再結晶の際に形成される.石榴石や曹長石などに見られる.
ヴォジュ岩
- 岩石学辞典
- カリ長石と角閃石からなる閃長岩質のランプロファイア.マフィック鉱物は一般に角閃石で,ときにオージャイトを伴うことがある[Rosenbusch : 1887]…
サッカライト
- 岩石学辞典
- 長石または石英,電気石とその他の鉱物が砂糖状組織の集合体で,蛇紋石に囲まれて巣のような状態で産出するもの[Glocker : 1845, Lasaulx : 1878]…
デーサイト(dacite)
- デジタル大辞泉
- 花崗閃緑岩かこうせんりょくがんに相当する化学組成をもつ火山岩。斑晶は斜長石・石英・角閃石・黒雲母などからなり、石基はガラス質ないし微細な結…
せんりょく‐がん【×閃緑岩】
- デジタル大辞泉
- 深成岩の一。花崗岩かこうがんに似るが、有色鉱物が多くやや黒っぽい。斜長石・角閃石が主で、輝石や黒雲母くろうんもを含むものもある。完晶質で粗…
優黒斑糲岩
- 岩石学辞典
- 斑糲岩の中で優黒質な鉱物の比率が斜長石よりも多いもの.橄欖(かんらん)岩,輝岩,角閃石岩などとの中間的な組成に相当するものである[Johannsen :…
野白粒岩
- 岩石学辞典
- 石英および長石に富む変成岩で,黒雲母の条が特徴で,菫青石や石榴石を含むことがある[Eskola : 1952].この種の岩石は片麻岩,白粒岩,榴雲岩(ki…
塩基性岩 エンキセイガン basic rock
- 化学辞典 第2版
- 火成岩のうち,その主要構成鉱物が,かんらん石,輝石,曹灰長石などからなるものの総称.代表的なものは玄武岩,はんれい岩である.SiO2の量は約50 …
カザンスキー岩
- 岩石学辞典
- 鉱石鉱物を多量に含む含斜長石橄欖(かんらん)岩で少量の角閃石などを含む.トロクトライト中の岩脈として産出する[Duparc & Grosset : 1916].…
発散型樹枝状組織
- 岩石学辞典
- 玄武岩質岩石のインターサータル組織で,斜長石とオージャイトの萌芽的結晶からなる最終充填物が放射状の集合体や束のように配列[Schwantke : 1904…
粒状化
- 岩石学辞典
- 岩石の中の鉱物組成が機械的に破壊されて細粒になる作用で,一般に石英や長石が細粒となりやすい.この細粒化の現象は動力変成作用に伴われることが…
ミクロリテンフィルツ
- 岩石学辞典
- マイクロライト(microlite)や細長い針状の結晶のフェルト状の集合体で,安山岩など多くの岩石の石基の中の長石がこのような組織を作っている[Hatc…
プロパシャ岩
- 岩石学辞典
- 熱水作用で変質した点紋のある輝緑岩で,輝石を黄色の緑簾石が囲み,長石を緑泥石が交代したもの[Kupletsky : 1932].ロシア,ノヴァヤ・ゼムリャ…
リューコスティン
- 岩石学辞典
- この名称はエジプトのシエナ(Syene)の赤い古い斑岩の石基に使われたが,後にコルディエは長石に富む完晶質の火山岩に用いた[Cordier : 1816].ド…
複花崗岩
- 岩石学辞典
- もともとは基本的な鉱物である石英と長石のみを含む花崗岩に付けられた名称であるが,キースは黒雲母と白雲母の両方を含む花崗岩に用い,現在もこの…