アプライト

改訂新版 世界大百科事典 「アプライト」の意味・わかりやすい解説

アプライト
aplite

細粒花コウ岩の一種。細粒ち密,優白色。顕微鏡下で見ると砂糖が集合したように見える組織を持つ岩石に対して用いられる。本来は岩石組織に対する用語であり,どんな岩質にも適用されるが,一般には花コウ岩質細粒岩で岩脈状の産状の岩石に対して使われる。中国名の細晶岩は言いえて妙である。石英,カリ長石,ナトリウム長石を主とし,少量の黒雲母,白雲母,ザクロ石などを含む。多くは花コウ岩体と密接に産出し,花コウ岩質マグマの残漿が急冷して生成したものと考えられる。揮発性成分に富み徐冷したものはペグマタイトを形成する。マフィック鉱物に乏しいため,その熱水変質岩は陶磁器原料として用いられる。アプライトはかつて半花コウ岩とも呼ばれた。北アメリカ大陸のアラスカイトは類似岩である。
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化学辞典 第2版 「アプライト」の解説

アプライト
アプライト
aplite

灰白色の完全結晶性の岩脈状岩体.アルカリ長石石英斜長石からなり,少量の黒雲母,白雲母ざくろ石電気石を含む.化学組成花こう岩に似る.陶磁器の原料として使用される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

百科事典マイペディア 「アプライト」の意味・わかりやすい解説

アプライト

花コウ岩類に伴う白っぽい細粒の岩石。石英,カリ長石,白雲母,黒雲母などよりなり,多くは数十cm以下の脈岩。半花コウ岩ともいう。
→関連項目金緑石

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アプライト」の意味・わかりやすい解説

アプライト

半花崗岩」のページをご覧ください。

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