A・ba・si・das, [a.ƀa.sí.đas]
- 小学館 西和中辞典 第2版
- [固名] 〘複数形〙 〖史〗 アッバース王朝(750-1258):バグダッドに首都を置いたイスラムの王朝.
マンスール(アッバース朝) Abū Ja'far al-Manṣūr
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 713ごろ〜775アッバース朝の第2代カリフ(在位754〜775)初代カリフのサッファーフの後を継いだ,アッバース朝の事実上の創設者。ウマイヤ朝打倒の…
ザーブ川 ざーぶがわ Rūd-e Zāb
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イラン西部、アゼルバイジャン州南西部の川。全長約320キロメートル。クルディスターンの山脈に源を発し、ザーグロス山脈を横断してイラクに至り、テ…
イマーム・レザー Imām Reẓā 生没年:765-818
- 改訂新版 世界大百科事典
- イスラムの十二イマーム派第8代イマーム。第7代イマームの子として生まれ,799年にイマームに即位。アッバース朝カリフ,マームーンのシーア派宥和政…
ハールーン=アッラシード Hārūn al-Rashīd
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 763ごろ〜809アッバース朝の第5代カリフ(在位786〜809)内政を整備し,外交面では小アジアに侵入し,カール大帝(1世)とも使節を交換したとされ…
バンダル・アッバース
- 百科事典マイペディア
- イラン南部,ホルムズ海峡に臨む港湾都市。じゅうたん,綿花,果実を産する。魚類缶詰工場がある。1964年港湾改修。テヘランまでは1529kmの道路が通…
アブル・アッバース Abū al-Abbās, al-Saffāh
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]724頃[没]754. アンバールアッバース朝第1代のカリフ (在位 749~754) 。アッバース家の革命運動の支持者に推され,749年 11月 28日イラクのクー…
ゴンバデ‐サブズ(Gonbad-e Sabz)
- デジタル大辞泉
- イラン北東部の都市マシュハドのハラメモタッハル広場にある霊廟れいびょう。サファビー朝アッバース1世により建造。
西カリフ国 にしカリフこく Western Caliphate
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 後 (こう) ウマイヤ朝の別称都はコルドバ。バグダードを都とするアッバース朝を東カリフ国という。
イブラーヒーム・イブヌル・アグラブ Ibrāhīm ibn al-Aghlab
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]?[没]812北アフリカに興ったイスラム王朝の一つ,アグラブ朝 (800~909) の創始者 (在位 800~812) 。アッバース朝第5代カリフ,ハールーン・ア…
アッバース1世 アッバースいっせい `Abbās I
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1571.1.27.[没]1629.1.19.イラン,サファビー朝第5代の王 (在位 1587~1629) 。大帝と称される。イギリス人シャーリー兄弟一行より学んだ最新の…
黒衣大食 こくいタージー
- 旺文社世界史事典 三訂版
- アッバース朝の中国における呼称王家使用の黒旗黒衣が由来ともいう。「大食」とは唐代の中国人がアラビア人・イスラーム教徒をさした呼称。
アバシ・ホテル
- デジタル大辞泉プラス
- 《Abbasi Hotel》イラン、イスファーハンにある高級ホテル。17世紀建造のキャラバン・サライ(隊商宿)を、1957年に修復・改装し、ホテルとしたもの…
シャーリー兄弟 シャーリーきょうだい Sherley brothers
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- (兄) アンソニー Sir Anthony 1565~1635? (弟) ロバート Sir Robert 1581?~1628 17世紀初めにサファビー朝イランに仕えたイギリス人…
アブドゥル・ラフマーン(2世) あぶどぅるらふまーん ‘Abd al-Ramān Ⅱ (792―852)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 後(こう)ウマイヤ朝第4代アミール(君主)(在位822~852)。その治世中、国家は強大であり繁栄した。バグダードのアッバース朝文化を積極的に移入し…
トゥールーン朝 トゥールーンちょう Ṭūlūn
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- エジプトでアッバース朝から独立した最初の王朝 (868~905) 。エジプトおよびシリアを支配。首都はフスタート。建設者はアフマド・イブン・トゥール…
アミール・アルムーミニーン amīr al-mu'minīn
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 「イスラム教徒の指揮者」を意味するアラビア語。第2代カリフ,ウマル1世が初めて称号として用い,以後ウマイヤ朝,アッバース朝,ファーティマ朝,…
バーバク Bābak; Pāpak
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]? アルダビール[没]838. サーマッラーイラン北西部のアゼルバイジャンに起ったマズダキズム系のホッラミー派の反乱の指導者。父はクテシフォン…
ファーティマ朝 ファーティマちょう Fāṭimid
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 北アフリカとエジプトを支配したイスラム王朝 (909~1171) 。歴代カリフが預言者ムハンマドの娘ファーティマの子孫と称したことからこの名がある。 9…
ムカンナー al-Muqanna`
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]?[没]779アッバース朝時代の反乱者。本名 Hāshim ibn Ḥākim。ムカンナーはアラビア語で「覆面の預言者」の意。メルブの洗い張り屋の出身であった…
アブー・ムスリム あぶーむすりむ Abū Muslim (?―755)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イラン北東部ホラサーンにおけるアッバース朝革命の指導者。ウマイヤ朝末期、アッバース家のイブラヒームによって派遣され、ウマイヤ朝打倒の地下運…
イフシード朝 いふしーどちょう Ikhshīdids
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 935年にムハンマド・ブン・トゥグジュがアッバース朝から実質的に独立して建てたエジプトの王朝。939年にムハンマドはアッバース朝からイフシードと…
マーワルディー al-Māwardī, Abū al-Ḥasan `Ali ibn Muḥammad
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]974[没]1058. バグダードイスラムの四大法学派の一つシャーフィイー派の法学者。イラクのバスラおよびバグダードで学び,一時はニシャプール付近…
ハーシム家 (ハーシムけ) Hāshim
- 改訂新版 世界大百科事典
- イスラムの預言者ムハンマドが属していた家系。ムハンマドの曾祖父ハーシムを共通の祖先とする集団で,メッカの住民であったクライシュ族の一部であ…
マーワルディー al-Māwardī 生没年:974-1058
- 改訂新版 世界大百科事典
- シャーフィイー派の法学者,政治思想家。ペルシアのマーワルド出身。各地のカーディー(裁判官)を務めた後,バグダードに住み,アッバース朝カリフ…
ホルムズ島 ほるむずとう Jazīreh-ye-Hormoz
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ペルシア湾口のホルムズ海峡に位置するイラン領の小島。面積約37平方キロメートル。同名の港町があるが、これは大陸部のミーナーブ川の河口で栄えて…
アブー・ヌワース Abū Nuwās 生没年:747から762-810から813
- 改訂新版 世界大百科事典
- アッバース朝期最大の詩人。アフワーズで生まれ,バスラで育つ。薬剤師を生業としていたが詩才が認められ,クーファ,バグダード,さらに遊牧民の間…
ハールーン‐アッラシード(Hārūn al-Rashīd)
- デジタル大辞泉
- [766?~809]アッバース朝第5代のカリフ。在位786~809年。王朝の全盛期を代表する君主。領土を拡大し、学芸を奨励。「千夜一夜物語」に登場。
アッバース朝 アッバースちょう Abbasids; `Abbās
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中央アジア,西アジア,北アフリカを支配したイスラム王朝 (750~1258) 。第2代カリフ,マンスール (在位 754~775) は「平和の都」バグダードを築い…
アッバース朝 あっばーすちょう
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 750年から1258年まで続いた初期イスラムの王朝。ただ成立当初、西はマグリブ(マグレブ)から東はマーワラー・アンナフルまであった広大な版図は、し…
ジャフシヤーリー al-Jahshiyārī, Abū `Abd Allāh Muḥammad ibn `Abdūs
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]? クーファ[没]942. バグダード?アラブ,アッバース朝の文人官僚。宰相アリー・イブン・イーサーの侍従。アスマール asmār (夜語り) と呼ばれる…
ワジール wazīr
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イスラム国家の宰相,大臣を意味するアラビア語。ワジールの肩書は,アッバース朝のカリフ,アブル・アッバース (在位 750~754) のとき,アブー・サ…
フェルハト アッバース
- 367日誕生日大事典
- 生年月日:1899年10月24日アルジェリア民族主義運動の指導者1985年没
カラーム Kalām
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 基本的には「言葉」という意味のアラビア語である。しかし,アッバース朝初期にムータジラ派の神学が出現するに及んで,この言葉が「思弁神学」を意…
トゥールーン朝 (トゥールーンちょう) Ṭūlūn
- 改訂新版 世界大百科事典
- アフマド・ブン・トゥールーンの創始したエジプト・シリアにまたがる王朝。868-905年。アフマド・ブン・トゥールーン(在位868-884)はトルコ系軍人…
ティモテオス[1世] Timotheos Ⅰ 生没年:728-823
- 改訂新版 世界大百科事典
- ネストリウス派のカトリコス。在位780-823年。ネストリウス派教会の黄金時代を実現させた。アッバース朝の厚遇のもとでともすれば腐敗に陥りがちな教…
アブー・ムスリム Abū Muslim 生没年:?-755
- 改訂新版 世界大百科事典
- ホラーサーンにおけるアッバース朝革命の指導者。アッバース家のイブラーヒームIbrāhīm b.Muḥammad(701・702-749)によって秘密の宣伝者(ダーイー…
ムクタディル al-Muqtadir, Abū al-Fadl Ja`far
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]?[没]932アッバース朝第 18代のカリフ (在位 908~932) 。若年で即位したため,その治世中は,母后や後宮執事 (女官) によって官吏の任命権が左…
サーマーン‐ちょう〔‐テウ〕【サーマーン朝】
- デジタル大辞泉
- 《Sāmān》875年にナスル1世がアッバース朝から独立して創始したイランの王朝。中央アジアとイラン東部を支配したが、カラハン朝の侵入によって999年…
サーマン朝 サーマンちょう Sāmānids; Sāmāniyān
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- トランスオクシアナおよびイラン東部を支配したイラン系王朝 (875~999) 。バルフ地方の豪族サーマン家は9世紀初めにはアッバース朝に仕えて東部イラ…
ザーブ川の戦い ザーブがわのたたかい Zāb
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 750年,ウマイヤ朝の軍が新興のアッバース朝の軍に敗れ,ウマイヤ朝滅亡の直接の原因となった戦い。イラク北部の都モスルの南,チグリス川に東方から…
バンダル・アッバース ばんだるあっばーす Bandar ‘Abbās
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イラン南部の港湾都市。ホルモズガーン州の州都。ケルマーンの南340キロメートル、ホルムズ海峡に臨む。旧称ガムルー、イギリス人はゴムブルーンと称…
アミール・アルウマラー amīr al-umarā'
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アッバース朝中期にあった官職名。アミール中のアミールを意味し,事実上カリフに代って帝国を統治した。 936年トルコ系の将軍イブン・ラーイクが最…
オマーン湾【オマーンわん】
- 百科事典マイペディア
- アラビア海北西の湾で,東西約550km,最大幅約300km。北西はホルムズ海峡でペルシア湾につづく。主要港はイラン側にバンダル・アッバース,ジャース…
ザンジュの乱 ザンジュのらん Zanj
- 旺文社世界史事典 三訂版
- アッバース朝の支配を動揺させた黒人奴隷の反乱(869〜883)ザンジュはアフリカ東岸の黒人奴隷の意。イラクのバスラで酷使に反抗。首謀者アリー=ビ…
ムータジラ派(ムータジラは) al-Mu‘tazila
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- イスラームで最初の思弁的神学派。タウヒードの合理的解釈から神の属性を否定し,コーランを神とは区別される被造物とし,また神の正義や自由意志説…
フラグ(旭烈兀)【フラグ】
- 百科事典マイペディア
- イル・ハーン国の建設者。フビライ(世祖)の弟。チンギス・ハーンの孫。兄モンケ(憲宗)の命を受け,1253年から西アジアを遠征,1258年アッバース…
カリフ khalīfa[アラビア],caliph[英]
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 「代理人」を意味するアラビア語ハリーファの訛り。632年にムハンマドが没し,アブー・バクルがイスラーム共同体の指導者に選ばれたとき,この称号を…
タバリー
- 百科事典マイペディア
- アッバース朝のイスラム神学・史学者。西アジア各地,エジプトを遊歴の後,バグダッドに定住。ハディースを収集したほか,イスラム世界初の年代記で…
ハールーン・アッラシード Hārūn al-Rashīd
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]763.3. /766.2. レイ[没]809.3.24. マシュハドアッバース朝第5代のカリフ (在位 786~809) 。『千一夜物語』の主人公として知られる。父は第3代…