藩窯 はんよう
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 江戸時代の幕藩体制下、藩が経営した陶窯の総称。藩窯は大きく次の3種に分類される。〔1〕藩主の御庭焼(おにわやき)的性格の窯(かま)。〔2〕採算を度…
かま‐あと【窯跡】
- デジタル大辞泉
- 陶磁器を焼いた窯の跡。窯址ようし。
あな‐がま【穴窯】
- デジタル大辞泉
- 焼き物窯の古い形式の一。斜面を掘って天井だけを構築したものと、地中を掘り抜いたものとがある。
竜泉窯 りゅうせんよう Long-quan-yao
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中国,浙江省竜泉県,慶元県,麗水県などで,宋代から明代まで,長期にわたって膨大な青磁を産した窯,またはその窯で生産された青磁の呼称。製品は…
ダービー窯 ダービーよう Derby porcelain
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 1750年代にイギリスの陶工 W.ドゥーズベリーによって,イングランドのダービーに設立された磁器工場。 70年にチェルシー窯を,78年にボー窯を買収し…
バンセンヌ窯 バンセンヌよう Vincennes porcelaine
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 1738年,フランスのパリ近郊バンセンヌ城内に陶工 R.デュボア,G.デュボア兄弟と王室財務官のオリー・ド・フルビが設立した軟質磁器工場。のちにこの…
ぎこう‐よう(‥エウ)【宜興窯】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中国江蘇省の太湖西方にある窯(かま)。また、そこでつくられる製品。砂泥の茶壺の良品をはじめ、火鉢、植木鉢などが焼かれた。特にその朱…
りゅうせん‐よう(‥エウ)【龍泉窯】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国浙江省龍泉県及びその付近にあった窯。上質の青磁を、宋~明時代に産出。日本では、砧(きぬた)青磁(南宋)、天龍寺青磁(元~明中期)、七官青…
延興寺窯[陶磁] えんごうじがま
- 事典 日本の地域ブランド・名産品
- 中国地方、鳥取県の地域ブランド。岩美郡岩美町で製作されている。籾灰や泥岩(黒石)を使った独自の釉薬が特徴。地元の陶土・釉薬原料を使用してつく…
きん‐よう〔‐エウ〕【×鈞窯/均窯】
- デジタル大辞泉
- 中国の陶磁の一。乳青色の釉うわぐすりをかけた青磁で、紅紫色の斑文はんもんを加えたものもある。宋・元代に河南省鈞州はじめ華北各地で作られ、明…
からつ【唐津(窯)】
- 改訂新版 世界大百科事典
トンネル窯 とんねるがま tunnel kiln
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 窯の一種で、焼成される品物や物質が台車またはセッターに積まれ、これらがトンネル形の窯の入口から入り、徐々にトンネル内を移動する間に予熱、焼…
藩窯 (はんよう)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 江戸時代,諸藩が経営した窯をいう。内容は多岐にわたり,鍋島藩窯(鍋島焼)をのぞいて,厳密に定義できないのが実状である。広義には,陶工・窯業…
民窯 (みんよう)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 民間人が営利を目的に築いた窯で,庶民の需要をみたしたものをいい,官窯に対する呼称である。しかし〈民窯〉の名が実際に使われるようになったのは…
建窯 けんよう Jian-yao
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中国,福建省建陽県水吉鎮の付近にあった窯。宋代に喫茶の流行に伴って発達した陶窯で,日本では天目茶碗の生産窯として著名。唐代に 閩窯 (びんよう…
びぜん【備前(窯)】
- 改訂新版 世界大百科事典
わきがま【脇窯】
- 改訂新版 世界大百科事典
回転窯 (かいてんがま)
- 改訂新版 世界大百科事典
- →ロータリーキルン
れんぞくがま【連続窯】
- 改訂新版 世界大百科事典
うち‐がま【内窯】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 野外にある本焼窯に対し、庭内にある楽焼などの規模の小さい窯。
あな‐がま【穴窯・窖窯】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 陶窯(すえがま)の一形式。古墳時代・古代・中世には一般的な窯体。小高い丘の傾斜面を掘り、天井を構築したもの。単室が多い。半地上式窯…
窯炉 ようろ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 物質を高温度に加熱するための装置の総称。高温室は各種耐火物でつくり、外側を各種断熱材で覆ったものである。単に窯(かま)あるいは炉ともいうが、…
建窯 けんよう
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中国福建(ふっけん/フーチエン)省の古窯で、とくにここで焼かれた茶碗(ちゃわん)は建盞(けんさん)とよばれて天下に名を馳(は)せた。窯址(ようし)は…
建窯 (けんよう) Jiàn yáo
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中国,福建省建陽県水吉鎮にあった陶窯。宋代に喫茶用の茶碗(天目)を量産した窯として名高い。窯址は1935年ミシガン大学のプラマーJ.M.Plumerが初…
きん‐がま【錦窯】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 陶磁器の上絵を焼きつけるのに用いる窯。内窯と外窯からなる二重造りで、内窯に器物を入れ、内・外窯の間に燃料を入れて焼く。日本のもの…
はん‐よう〔‐エウ〕【藩窯】
- デジタル大辞泉
- 江戸時代、諸藩で経営した窯かま。製品は幕府・諸侯への献上ともされ、精品が多い。鍋島藩の鍋島焼、黒田藩の高取焼など。
よう‐へん(エウ‥)【窯変・変・窰変】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 陶磁器を焼く際、炎の性質や釉(うわぐすり)の中に含まれている物質などの関係で、釉の色彩光沢が予期しない釉色となること。ひがわり。…
とう‐よう(タウエウ)【陶窯・陶窰】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 陶器を焼くかま。やきものがま。[初出の実例]「陶窯は、円塔状に築き起す」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)
【窯皮】ようひ
- 普及版 字通
- ひやかし客。字通「窯」の項目を見る。
かま‐だし【窯出し】
- デジタル大辞泉
- [名](スル)陶磁器を焼きおえて窯から取り出すこと。
官窯 かんよう
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 政治支配者が築いた陶窯。殖産興業を目ざす官窯と、高級な美術性の高い宮廷御器(ぎょき)を焼造する官窯とに大別される。陶業がもっとも進歩した中国…
猿投窯 さなげよう
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 平安時代を代表する名窯。第二次世界大戦後、発掘調査され、それまで明らかでなかった奈良・平安時代の陶器について新しい知見をもたらした。窯址(よ…
うとよう【宇都窯】
- 改訂新版 世界大百科事典
あかはだよう【赤膚窯】
- 改訂新版 世界大百科事典
たんどくがま【単独窯】
- 改訂新版 世界大百科事典
窖窯 あながま
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 傾斜地の地面に穴を掘抜いて構築した窯。須恵器,瓦,埴輪などが焼かれ,室町時代末期に朝鮮から登り窯が入ってくるまで,この形式の窯が使用された…
汝窯 (じょよう) Rǔ yáo
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中国,北宋時代にすぐれた青磁を焼いた窯。河南省臨汝県にあったといわれているが,窯址は確認されていない。《高麗図経》や南宋の周輝《清波雑志》…
きょうがま【京窯】
- 改訂新版 世界大百科事典
ばんせんぬよう【バンセンヌ窯】
- 改訂新版 世界大百科事典
はじきよう【土師器窯】
- 改訂新版 世界大百科事典
建窯【けんよう】
- 百科事典マイペディア
- 中国,福建省建陽県水吉鎮にあった窯。唐時代後期から青磁を焼成したが,宋代に建盞(けんさん)と呼ばれる黒釉のかかった天目茶碗をもっぱら焼成した…
さつま【薩摩(窯)】
- 改訂新版 世界大百科事典
じゃがま【蛇窯】
- 改訂新版 世界大百科事典
汝窯 じょよう Ru-yao
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中国,河南省臨汝県付近一帯にあった青磁窯。五代から宋代に最も栄え,北宋代には五名窯の一つとして製陶の中心であった。北方青磁と呼ばれたオリー…
平窯 ひらがま
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 窯の様式の一つ。平坦なところに,1辺2~3mぐらいの方形の穴を掘って造ったものをいう。周辺は粘土で壁をつくり,一方に焚口,他方に煙出しをつくる…
釜山窯 ふざんよう
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 韓国,慶尚南道釜山市付近にあった窯。江戸時代初期に江戸幕府が対馬の宗氏を通じて李朝政府に依頼し,釜山にあった和館の近くに築いたもの。そのた…
トンネル窯 トンネルがま tunnel kiln
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 陶磁器,耐火物などの連続焼成用窯。焼成する器物を積んだ台車をトンネル形の窯の一方から入れ,トンネル内を移動する間に余熱,焼成,冷却を順次に…
鈞窯 きんよう Jun-yao
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 均窯とも書く。中国,河南省禹県神きん鎮で,宋~元代に盛大に焼かれた陶磁窯,およびその磁器。禹県が明初に鈞州と呼ばれていたためこの名がある。…
サンクルー窯 サンクルーよう Saint-Cloud porcelain
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 1675頃~1773頃ベルサイユ宮殿近くのサンクルーにあった陶磁器窯。初期には軟陶を焼いていたが,1670年代に工場主 P.チカノーが軟質磁器の焼成に成功…
かいてん‐がま〔クワイテン‐〕【回転窯】
- デジタル大辞泉
- ⇒回転炉