まれ‐びと【稀人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =まれもの(稀者)[初出の実例]「いづくにも、みめよき、まれ人のあるならば、なかうど申せ」(出典:説経節・をくり(御物絵巻)(17…
ふとう‐じん(フタウ‥)【不当人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =ぶどうじん(無道人)[初出の実例]「西光と云下賤の不当人(フタウシン)めが」(出典:高野本平家(13C前)二)
ふり‐びと【降人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 天からおりたった人。天から降ったかのように、どこからともなく現われた人。[初出の実例]「雲客此壺を取る。中にみどり子あり。かたち柔…
ベルベル‐じん【ベルベル人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( ベルベルは[フランス語] Berbère ) 北アフリカの先住民族。東西はエジプト最西部から大西洋岸のモロッコにかけて、南北は地中海岸から…
ぼくぐう‐じん【木偶人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 でくのぼう。でく。くぐつ。もくぐうじん。
ほしょう‐にん【保証人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ある人の身元や債務義務などについて保証する人。保証債務を負う人。うけにん。[初出の実例]「保証人 巡察弾正正六位下石川朝臣弟勝 隼人…
だいぎ‐にん【代議人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 多くの人の代表として、かわりに諸事を議する人。代議員・代議士など。代議者。[初出の実例]「全国人民の代議人を召集し公議輿論を以て律…
と‐じん【都人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 みやこの人。都会に住む人。みやこびと。[初出の実例]「都人士女之見者莫レ不二解レ頤断一レ膓」(出典:明衡往来(11C中か)上本)[そ…
とのい‐びと(とのゐ‥)【宿直人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 貴人を警護するため宿直番にあたる人。[初出の実例]「『とのゐ人などもささせてを』とて、殿へおはしぬ」(出典:宇津保物語(970‐999頃…
との‐びと【殿人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 貴人に仕える人。高貴な人の家人。[初出の実例]「さて自ら、との人になりて、御達などに物いひかけなどする中に」(出典:宇津保物語(970…
とらい‐じん【渡来人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 外国から渡来した人。特に古代、四~七世紀ごろに朝鮮・中国から日本に移住してきた人々。
ねんしょ‐じん【念書人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中国で、学者。特に儒者。
せたい‐にん【世帯人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 世帯をきりもりする人。一家の主婦。しょたいにん。[初出の実例]「浜手にすこしの見せを出し、是には世帯人(セタイにん)なくてはと、其所…
せっしょう‐にん(セッシャウ‥)【殺生人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 狩猟・漁撈などを業とする人。また、殺生を好む人。[初出の実例]「後はせっしゃう人(ニン)の、宿につれて来て、骨をもおらず、とらへさず…
ひと‐あなずり(‥あなづり)【人侮】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人をあなどること。人をばかにすること。[初出の実例]「わ法師めが人あなづりして」(出典:古今著聞集(1254)一〇)
ひと‐いろ【人色】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の肉のような色。肉色。はだ色。[初出の実例]「人色の面 眉白」(出典:教訓抄(1233)五)
ひと‐がお(‥がほ)【人顔】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の顔。人の姿。[初出の実例]「摂津〈略〉野里川嶋村蟹 昔嶋村と云人、此所にて合戦し果ける、其幽霊と云。かにの甲に人㒵すはれり」(出…
ひと‐かざり【人飾】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代、秋田藩主佐竹家で、正月、門松の代わりに、門の左右に人を多く立て並べたもの。〔随筆・わすれのこり(1824)〕
ひと‐かどい(‥かどひ)【人勾引】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 だましたり、暴力をふるったりして人を連れ去ること。また、それを行なう人。ひとかどえ。ひとかどわかし。ひとかどわし。[初出の実例]「…
ひと‐ぎらい(‥ぎらひ)【人嫌】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 他人とのかかわりあいをきらうこと。人間嫌い。または、接触する人をえり好みすること。また、その人。[初出の実例]「そちは、人きらいを…
ひと‐くずれ(‥くづれ)【人崩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 多くの人々が動揺して雑踏すること。群衆が退散しようとして混雑すること。[初出の実例]「南円堂へ人くつれする程参詣在レ之」(出典:多…
ひと‐ごと【人言】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 他人の言うことば。世人のことば。また、世間のうわさ。評判。[初出の実例]「比登其登(ヒトゴト)の繁きによりてまを薦(ごも)の同じ枕は我…
ひと‐ぞろい(‥ぞろひ)【人揃】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人数がそろうこと。
ひと‐だか・い【人高】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]ひとだか・し 〘 形容詞ク活用 〙 人出が盛んである。人が多く集まる。ひとだかしい。〔名語記(1275)〕[初出の…
ひと‐だけ【人丈・人長】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の背丈に等しい高さ。等身大。[初出の実例]「人長(ヒトダケ)に人形を二三十作て」(出典:太平記(14C後)七)
ひと‐だのみ【人頼】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 他人をあてにすること。他人に頼んで自分の代わりにしてもらうこと。また、事を行なうのに、人まかせにして関知しないこと。[初出の実例]…
ひと‐ちがえ(‥ちがへ)【人違】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =ひとちがい(人違)〔詞葉新雅(1792)〕
ひと‐どお・い(‥どほい)【人遠】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]ひとどほ・し 〘 形容詞ク活用 〙① 近くに人の気配がしない。人が近くにいない。また、人里を遠く離れている。[初…
ひと‐どおり(‥どほり)【人通】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人が通行すること。人のゆきき。往還。往来。[初出の実例]「爰元が人どをりのおほひ所じや程に、是にいまらせう」(出典:虎明本狂言・饅…
ひと‐なぶり【人嬲】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 人をなぶること。人をからかいもてあそぶこと。[初出の実例]「さす竹の大宮人は今もかも比等奈夫理(ヒトナブリ)のみ好みたるらむ」(出典…
ひと‐ならわし(‥ならはし)【人習】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人を教えこむこと。教化。[初出の実例]「なべての世をも思ひめぐらし、深き情をもならひ給ひにける。いとほしの人ならはしやとぞ」(出典…
ひと‐にく・し【人憎】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容詞ク活用 〙① 人を憎らしく思う。[初出の実例]「こりずまに又もなき名はたちぬべし人にくからぬ世にしすまへば〈よみ人しらず〉」(出典:古今…
ひと‐ばなれ【人離】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( 形動 ) 人里から遠く離れていること。人気(ひとけ)がないこと。また、そのさま。[初出の実例]「人ばなれなる御堂の廊に」(出典:徒然…
ひと‐みな【人皆】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 すべての人。あらゆる人。[初出の実例]「比等未奈(ヒトミナ)の見らむ松浦の玉島を見ずてやわれは恋ひつつ居らむ」(出典:万葉集(8C後…
ひな‐びと【鄙人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 いなかの人。里人。[初出の実例]「都鄙遠国の鄙人やわれらごとき庶人までも」(出典:謡曲・関寺小町(1429頃))
せいよう‐じん(セイヤウ‥)【西洋人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 西洋諸国の人。西洋の国々に国籍をもつ人。欧米人。洋人。[初出の実例]「土人頑直にして、西洋人に道を聞く」(出典:和蘭通舶(1805)二)
ひきあい‐にん(ひきあひ‥)【引合人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 訴訟事件の関係者として法廷に呼び出され、審理および判決の資料を提供する人。証人、参考人など。ひきあい。[初出の実例]「本人は壱人に…
ちょう‐じん【寵人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 寵愛している人。気に入りの人。ちょうにん。[初出の実例]「年来(としごろ)深草の天皇の寵人として」(出典:今昔物語集(1120頃か)一九)…
ちょう‐にん【寵人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =ちょうじん(寵人)
ちんしゃく‐にん【賃借人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 賃借した人。賃貸借契約の当事者である借主。[初出の実例]「賃借人が賃借物に付き賃貸人の負担に属する必要費を出たしたるときは」(出典…
つうやく‐にん【通訳人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 通訳をする人。[初出の実例]「国語に通じない者に陳述をさせる場合には、通訳人に通訳をさせなければならない」(出典:刑事訴訟法(1948…
つかい‐びと(つかひ‥)【使人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 召使う者。召使い。使用人。下僕。下男。つかいと。[初出の実例]「比丘尼の修行する房の中に侍(ツカヒ人)童女有り」(出典:天理本金剛…
つかまつり‐びと【仕人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 つかえる人。つこうまつりびと。従者。[初出の実例]「時に従者(ツカマツリヒト)有て田道の手(た)を取得て」(出典:日本書紀(720)仁徳五…
つくし‐びと【筑紫人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 筑紫地方の人。九州出身の人。[初出の実例]「つくし人は三日こもらむと心さし給へり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)玉鬘)
ドイツ‐じん【ドイツ人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ドイツ国籍を有する人。ゲルマン民族を主とし、ドイツ語を話す。
あずかり‐にん(あづかり‥)【預人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 他人から金銭、物品、土地などを預かっている人。預かり主。預かり手。あずかりうど。[初出の実例]「申刻著二麻津宿一、件所宰相中将領…
アラビア‐じん【アラビア人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =アラブじん(━人)
あんない‐にん【案内人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① =あんないしゃ(案内者)③[初出の実例]「方々へ出けるが、只目にかくるは此おや子、あん内人にしらせじと当はるより御奉公」(出典:浄…
こさく‐にん【小作人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 地主の土地を契約により借り受け、小作料を払って耕作または養畜の事業を行なう農民。〔財政経済史料‐二・経済・農政・勧農法・文政一一…
け‐びと【食人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 古代、葬儀のとき、死者の霊前に食物を供える役の人。ししひと。[初出の実例]「鷺を掃持(ははきもち)と為(し)、翠鳥(そにどり)を御食人(…