アセト酢酸 アセトサクサン acetoacetic acid
- 化学辞典 第2版
- 3-oxobutanoic acid.C4H6O3(102.09).CH3COCH2COOH.もっとも簡単で代表的なβ-ケト酸で,アセト酢酸エステルのけん化によって得られる.ケト,エノ…
過酢酸 カサクサン peracetic acid
- 化学辞典 第2版
- peroxyacetic acid,acetyl hydroperoxide.C2H4O3(76.05).CH3COOOH.無水酢酸に過酸化水素および硫酸を加え,さらに過酸化水素を加えたのち静置し…
チオ酢酸 チオサクサン thioacetic acid
- 化学辞典 第2版
- ethanethioic acid.C2H4OS(76.12).酢酸のO 1個をSで置換したもの.チオール形とチオン形が考えられるが,赤外吸収ではチオール形のみとみられる.…
フェニル酢酸 フェニルサクサン phenylacetic acid
- 化学辞典 第2版
- benzeneacetic acid.C8H8O2(136.15).C6H5CH2COOH.α-トルイル酸ともいう.はっか油,ばら油,ネロリ油などの植物精油中に,遊離またはエステルの形…
フルオロ酢酸 フルオロサクサン fluoroacetic acid
- 化学辞典 第2版
- monofluoroacetic acid.C2H3FO2(78.04).CH2FCOOH.熱帯産アカネ科やマメ科植物から見いだされている有毒成分.ヨード酢酸メチルをフッ化銅またはフ…
マンデロニトリル マンデロニトリル mandelonitrile
- 化学辞典 第2版
- α-hydroxybenzeneacetonitrile.C8H7NO(133.14).ベンズアルデヒドシアノヒドリンともいう.アミグダリン,そのほかの配糖体として高等植物に広く分…
グリコロニトリル(glycolonitrile)
- デジタル大辞泉
- シアノヒドリンの一種。可燃性をもつ無色の油状液体。猛毒。容易にホルムアルデヒドとシアン化水素に分解する。ホルムアルデヒドシアノヒドリン。ヒ…
酢酸シンナミル
- 栄養・生化学辞典
- C11H12O2 (mw176.22). 芳香をもつので着香料として用いる食品添加物.
酢酸メンチル
- 栄養・生化学辞典
- C12H22O2 (mw198.31). 芳香をもつので着香料として用いる食品添加物.
酢酸リナリル
- 栄養・生化学辞典
- C12H20O2 (mw196.29). 芳香をもつので着香料として用いる食品添加物.
酢酸レチノール
- 栄養・生化学辞典
- →レチニルアセテート
ヒドロキシインドール酢酸
- 栄養・生化学辞典
- C10H8NO3(mw190.18). セロトニンの代謝生成物の一つ.カロテノイド症候群などの場合に血中濃度が上昇する.
無水酢酸
- 栄養・生化学辞典
- C4H6O3 (mw102.09).(CH3CO)2O.エタン酸無水物ともいう.アセチル化剤,縮合剤として使われる.
さくさんせんいそ【酢酸繊維素】
- 改訂新版 世界大百科事典
酢酸エチル (さくさんエチル)
- 改訂新版 世界大百科事典
- →酢酸エステル
さくさん‐オルセイン【酢酸オルセイン】
- デジタル大辞泉
- 細胞核や染色体を赤色、または紫色に染色・固定する染色液の一。高純度の酢酸水溶液に、オルセインという地衣類由来の色素を溶かしたもの。理科実験…
さくさん‐カーミン【酢酸カーミン】
- デジタル大辞泉
- 細胞核や染色体を赤色に染色・固定する染色液の一。高純度の酢酸水溶液にカーミン(カルミン)という色素を溶かしたもの。理科実験の顕微鏡観察など…
さくさん‐はっこう〔‐ハツカウ〕【酢酸発酵】
- デジタル大辞泉
- 酢酸菌の作用で、エチルアルコールが酸化されて酢酸になる現象。食酢の製造に利用。
酢酸ヒドロコルチゾン
- デジタル大辞泉プラス
- 薬に含まれる成分のひとつ。副腎皮質ホルモン剤。外用薬に含有。
オキサロ酢酸 (オキサロさくさん) oxalo-acetate
- 改訂新版 世界大百科事典
- 低分子生体物質の一種。クエン酸回路の一員。リンゴ酸の酸化により生成し,アセチルCoAと縮合してクエン酸となり新しい回路に入る。単子葉植物など(…
酢酸発酵 (さくさんはっこう) acetic fermentation
- 改訂新版 世界大百科事典
- 酢酸菌によってエチルアルコールが酸化されてほぼ定量的に酢酸が生成する発酵現象で,発酵過程はの2段階から成り,それぞれアルコール脱水素酵素,ア…
酢酸デスモプレシン さくさんですもぷれしん desmopressin acetate
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中枢性尿崩症の治療薬。夜尿症治療薬。止血薬。バソプレシン誘導体。脳下垂体後葉ホルモンであるバソプレシンと同じ作用を示す。すなわち、腎(じん)…
酢酸ビニル さくさんびにる vinyl acetate
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ビニルアルコール(CH2=CHOH)の酢酸エステルに相当する化合物。ビニルアルコールはアセトアルデヒドの互変異性体であり、遊離の形では存在しない。…
さくさん‐イオン【酢酸イオン】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( イオンは[ドイツ語] Ion ) 酢酸塩の電気分解によって生じる一価の陰イオン CH3COO- をいう。
さくさん‐えん【酢酸塩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 酢酸の水素原子を金属原子で置きかえて得られる塩。主として、無色、水溶性だが例外も多い。
さくさん‐カリウム【酢酸カリウム】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( カリウムは[ドイツ語] Kalium ) カリウムの酢酸塩。化学式 CH3COOK 無色の結晶または粉末。酢酸を水酸化カリウムか炭酸カリウムで中和…
さくさん‐カルシウム【酢酸カルシウム】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( カルシウムは[オランダ語・英語] calcium ) カルシウムの酢酸塩。化学式は Ca(CH3COO)2 無色の結晶。水酸化カルシウムに酢酸を作用させ…
ヨード酢酸 ヨードサクサン iodoacetic acid
- 化学辞典 第2版
- monoiodoacetic aicd.C2H3IO2(185.95).ICH2COOH.相当するクロロ酢酸またはブロモ酢酸エステルにヨウ化カリウムを作用させ,ついで加水分解すると…
メルカプト酢酸 メルカプトサクサン mercaptoacetic acid
- 化学辞典 第2版
- thioglycolic acid.C2H4O2S(92.12).HSCH2COOH.クロロ酢酸と硫化水素カリウムまたはジチオ炭酸カリウムとを反応させて加水分解すると得られる.水…
酢酸メチル サクサンメチル methyl acetate
- 化学辞典 第2版
- C3H6O2(74.08).CH3COOCH3.メタノールと酢酸とを硫酸触媒の存在下で加熱すると得られる.果実の芳香をもつ無色の液体.融点-98 ℃,沸点56.9 ℃.0.9…
酢酸アンモニウム サクサンアンモニウム ammonium acetate
- 化学辞典 第2版
- CH3COONH4(77.08).氷酢酸とアンモニアまたは炭酸アンモニウムとの反応により得られる.無色の結晶.密度1.07 g cm-3.融点114 ℃.さらに加熱すると…
酢酸菌 さくさんきん
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
過酢酸
- 栄養・生化学辞典
- C2H4O3 (mw76.05).CH3COOOH.酸化剤,漂白剤,殺菌剤などに使われる.110℃以上で爆発する.水,エタノール,エーテルによく溶ける.
酢酸エチル
- 栄養・生化学辞典
- C4H8O2(mw88.11).CH3COOC2H5.芳香を有し,着香剤として用いる.有機溶媒としても広く使われる.
酢酸シトロネリル
- 栄養・生化学辞典
- C12H22O2 (mw198.31). 芳香をもつので着香料として用いる食品添加物.
酢酸クロム (さくさんクロム) chromium acetate
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 酢酸クロム(Ⅱ) 酢酸クロム(Ⅲ)酸化数ⅡおよびⅢの化合物が知られている。酢酸クロム(Ⅱ)化学式Cr(CH3COO)2。無水和物および1水和物が…
アセト酢酸 あせとさくさん
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 融点37℃の不安定な液状の酸。化学式CH3COCH2COOHで、長く放置しておいたり、熱したりすると、アセトンと炭酸ガスに分解する。糖尿病患者の血液中には…
酢酸アミル さくさんあみる amyl acetate
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 酢酸とアミルアルコール(1-ペンタノール)のエステル。ナシに似た香気をもつ液体で、ナシ油ともいう。アミルアルコールに8種の異性体があるので、酢…
酢酸エチル さくさんえちる ethyl acetate
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 代表的なエステルで、天然にはパイナップルなどの果実中に存在し、その香気の成分となっている。ワインや日本酒にも微量含まれている。酢酸とエタノ…
トリクロロ酢酸 トリクロロさくさん trichloroacetic acid
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 化学式 CCl3COOH 。強い腐食性をもつ潮解性の結晶。融点 57~58℃。酢酸よりも酸性が強い。酢酸の塩素化によっても得られるが,クロラールを硝酸で酸…
無水酢酸 むすいさくさん acetic anhydride
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 酢酸の酸無水物。化学式 (CH3CO)2O 。無色,中性,刺激臭の液体。沸点 139.47℃ (760mmHg) ,比重 1.0850 (15℃) 。加水分解を受けて酢酸になる。アセ…
酢酸鉛【さくさんなまり】
- 百科事典マイペディア
- (1)二酢酸鉛Pb(CH3COO)2。比重3.25,融点280℃。無色の結晶。水溶液からは3水和物Pb(CH3COO)2・3H2Oが得られ,これを普通に酢酸鉛または鉛糖…
さくさんせんいそ【酢酸繊維素】
- 改訂新版 世界大百科事典
酢酸エステル さくさんエステル acetic ester
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 酢酸と種々のアルコールから生成され,CH3COOR で表わされる化合物の総称。製法としては,無機酸の存在下での酢酸とアルコールとの反応,無機酸のエ…
酢酸バクテリア さくさんバクテリア Acetobacter
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 酢酸発酵を営む細菌。桿菌で好気性。酸性に強く,液体培養を行うと液面に被膜をつくる。単立もするが,しばしば2細胞が並びまた数個が鎖状に並んで生…
酢酸発酵 さくさんはっこう acetic fermentation
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 酢酸菌などの作用によりエチルアルコールから酢酸ができる変化。いわゆる酸化発酵の例であり,酸素を消費する。食酢製造に利用される。ただし他の微…
酢酸ビニル さくさんビニル vinyl acetate
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 化学式 CH2=CH・OCOCH3 。アセチレンに酢酸を付加して合成される甘い香りのある無色液体。エチレン,酢酸,空気をパラジウム触媒上に通じて製造され…
トリクロロ酢酸 とりくろろさくさん trichloroacetic acid
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 脂肪族ハロゲンカルボン酸の一つ。略称TCA。わずかに特異臭をもつ潮解性無色固体。クロラールを硝酸により酸化するか、光を当てながら塩素により酢酸…
デヒドロ酢酸 でひどろさくさん dehydroacetic acid
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 環内に酸素原子をもつ6員環複素環式化合物の一つ。デヒドロアセト酸ともいう。アセト酢酸エステル2分子の縮合による環化、ないしはジケテンの塩基触…
フルオル酢酸 フルオルさくさん fluoroacetic acid
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- モノフルオル酢酸ともいう。化学式 FCH2COOH 。無色の結晶。融点 33℃。沸点 165℃。水,メチルアルコールに可溶。酢酸よりも強い酸性を示す。緑炎をあ…