ペグー山脈(読み)ぺぐーさんみゃく(英語表記)Pegu Yoma

改訂新版 世界大百科事典 「ペグー山脈」の意味・わかりやすい解説

ペグー[山脈]
Pegu Yoma

ミャンマー南部イラワジ川シッタウン川の間に横たわる南北320kmの山脈標高は500m前後。シュウェダゴン・パゴダのあるヤンゴンのティンゴウタヤ丘は,この山脈の南端に孤立した丘陵である。山脈の東からはペグー川やシッタウン川に注ぐ支流が流れ出ており,西からはピン,イン,ナウィンなどの支流が流れ出てイラワジ川に注いでいる。雨量が多く山脈の南部は常緑樹林に覆われているが,北部は落葉樹林になっている。チーク樹の自生地で,チーク材はシッタウン川やフライン川を利用してヤンゴンに運ばれる。山中カレン族集落を形成して住みついている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペグー山脈」の意味・わかりやすい解説

ペグー山脈
ぺぐーさんみゃく
Pegu Yoma

ミャンマー(ビルマ)中南部の丘陵性山脈。ペグー・ヨーマともいう。ヤンゴン(ラングーン東部から南北に延び、イラワディ川流域とシッタン川流域の分水界をなす。全長約430キロメートル。大部分が高度200メートル前後で、最高峰はポパ火山(1519メートル)。チーク材の産地であるが、雨の多い南部は密林となり、ゴム園もある。

[大矢雅彦]

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