人工歯(読み)ジンコウシ

デジタル大辞泉 「人工歯」の意味・読み・例文・類語

じんこう‐し【人工歯】

抜けたり欠けたりした歯を補うための、人工の歯。入れ歯インプラントなど。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「人工歯」の意味・わかりやすい解説

人工歯
じんこうし

天然歯(人の歯)の代用として義歯に使用される人造の歯のことをいう。前歯の人工歯では自分の歯(天然歯)と違和感なく調和するように、形態色調などの異なる非常に多くの種類の人工歯がつくられている。前歯用の人工歯の材質には、陶材でできたものとアクリル系の樹脂でできたものがあり、最近では表面を硬質プラスチックでつくったアクリル系の人工歯が多く使われている。奥歯の人工歯では物をかむ機能が重視され、金属、陶材、硬質プラスチック樹脂等を材料としてつくられている。現在のような人工歯がつくられる以前には、ウシの骨、ろう石、抜けた天然歯などが人工歯として使われていた。

[澤田健次]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「人工歯」の意味・わかりやすい解説

人工歯
じんこうし
artificial tooth

天然歯に代用される,人工的な歯をいう。前歯では,顔および周囲の歯との調和が重要であり,臼歯では,咀しゃく性および義歯床の安定効果が重視される。材料により陶歯,レジン (合成樹脂) 歯などがあるが,大きさ,形,色の異なる膨大な種類がある。陶歯は外観,固さ,耐久性にすぐれているが,高価であり,レジン歯は外観やレジン床との結合性がよく,値段も安いが,すりへりやすく,変質変色のおそれがある。

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