南箕輪村(読み)みなみみのわむら

日本歴史地名大系 「南箕輪村」の解説

南箕輪村
みなみみのわむら

面積:〇・七五平方キロ

天竜川の段丘上の村で、北は箕輪町、他の三方伊那市に接する。集落は段丘崖を上下して南北に走る伊那往還(現国道一五三号)に沿って発達し、北より久保くぼしお北殿きたどの南殿みなみどの田畑たばた神子柴みこしば等がある。東境は天竜川で、その沖積地の西は幾つもの段丘を経て山麓扇状地に続いている。村の西から南にかけては平坦地であるが、伊那市との境は入り組んでいて複雑である。そして伊那市大字西箕輪を飛び越えて木曾山脈中腹から山頂にかけて広大な飛地がある。

その一部の大泉所おおいずみどころ山に源を発する大泉川は村の中央部を東流し天竜川に注ぐが、伏流のため中流の大泉地域は古来水利が悪い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南箕輪村」の意味・わかりやすい解説

南箕輪〔村〕
みなみみのわ

長野県中部,伊那盆地北部,天竜川西岸にある村。伊那市をはさんで西方に飛び地がある。信州大学農学部など教育機関も多く学園村とも呼ばれる。河岸段丘上では米作のほか,ナシ,カーネーションなどが栽培される。酪農団地もある。東部を JR飯田線,国道 153号線が通り,中央自動車道の伊那インターチェンジがある。飛び地を国道 361号線が抜ける。面積 40.99km2人口 1万5797(2020)。

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