国立大学財務・経営センター(読み)こくりつだいがくざいむけいえいせんたー

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

国立大学財務・経営センター
こくりつだいがくざいむけいえいせんたー

国立大学法人、大学共同利用機関法人および国立高等専門学校機構に対し、施設整備等に必要な資金貸付などを行っていた文部科学省所管の独立行政法人。現、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構。1992年(平成4)、国立学校財務の改善のため国立学校財務センターを設置。国立学校の移転、施設の高層化などによって使われなくなった財産の管理・処分や、国立学校における財務に関する事務の改善に関する情報提供、連絡調整などの業務を行った。2004年(平成16)4月、国立学校財務センターは独立行政法人に再編成され、名称も国立大学財務・経営センターに改称。2010年度に行われた政府事業仕分けの結果、すべての事業の廃止が決定。2016年4月、大学の教育・研究活動と経営改革支援とを一体的に行うことを目的として、学位授与および教育機関評価業務を行っていた大学評価・学位授与機構と統合し、大学改革支援・学位授与機構に再編された。

[編集部 2017年7月19日]

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大学事典 の解説

国立大学財務・経営センター
こくりつだいがくざいむ・けいえいセンター
Center for National University Finance and Management

国立学校財務センター(1992年7月設立)前身とし,2004年(平成16)4月に独立行政法人として設立された(独立行政法人国立大学財務・経営センター法を根拠法とする)。その目的は国立大学法人,大学共同利用機関法人および独立行政法人国立高等専門学校機構(以下「国立大学法人等」という)の施設の整備等に必要な資金の貸付けおよび交付,ならびに国立大学法人等の財務および経営に関する調査・研究,その職員研修その他の業務を行うことにより,国立大学法人等の教育研究環境の整備充実,財務および経営の改善を図り,教育研究の振興に資することである。セミナー・研修事業は2006年度に終了し,国立大学財務・経営に関する調査・研究を担ってきた研究部は2012年3月に廃止された。2016年4月,大学評価・学位授与機構と統合し,大学改革支援・学位授与機構となった。
著者: 島一則

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

産学連携キーワード辞典 の解説

国立大学財務・経営センター

「国立大学財務・経営センター」とは国立大学法人等の教育研究環境の整備充実、財務・経営の改善を支援を行うための独立行政法人。「国立大学財務・経営センター」は現在の国立学校財務センターの業務を引き継ぐ。「国立大学財務・経営センター」は、キャンパス移転、付属病院など、施設整備のための費用の貸付、交付、国立大学法人等の財務経営に関する研修や情報提供の他、これまでの施設整備費などに当てられた債務償還を引き継いで行うことなどをその業務とする。

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