日本のこころ(読み)ニッポンノココロ

デジタル大辞泉 「日本のこころ」の意味・読み・例文・類語

にっぽん‐の‐こころ【日本のこころ】

平成26年(2014)結成の保守系政治団体。結党時の称「次世代の党」を翌年日本こころを大切にする党」に改称。平成29年(2017)に現名称に改称するも、同年総選挙政党要件を失った。(2017年3月現在)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「日本のこころ」の意味・わかりやすい解説

日本のこころ
にっぽんのこころ

日本の政治団体。2014年(平成26)8月、「日本維新の会」の共同代表であった石原慎太郎の支持グループを中心に結成されたいわゆる石原新党「次世代の党」が前身。党名を2015年12月に「日本のこころを大切にする党」に変え、さらに2017年2月に現名称となった。略称は「こころ」(総務省届出は「日本」)。綱領で「日本が長い歴史の中で育んできた風俗、習慣、文化に息づく日本のこころを大切に」とうたい、自主憲法制定、安全保障法制や防衛力の強化、愛国心教育、家族中心の社会づくりなど保守色の強い政策を掲げた。2017年10月の衆議院選挙で当選者がなく、得票率も2%に満たなかったため、政党要件を失って政治団体となった。本部は東京都千代田区永田町。2018年2月時点で、代表は参院議員の中野正志(まさし)(1948― )で、所属国会議員は中野1人である。

 2014年7月、日本維新の会の解党を受け、石原のほか衆院議員の平沼赳夫(たけお)(1939― )、園田博之(1942―2018)、山田宏(1958― )、松沢成文(しげふみ)(1958― )、参院議員の中山恭子(1940― )らが結党に参加。党首平沼幹事長に山田、最高顧問に石原がついた。発足時の所属国会議員は22人(衆院19、参院3)。しかし2014年12月の衆院選、2015年4月の統一地方選、2016年7月の参院選などで惨敗。この間、代表(党首から変更)に中山恭子がついたが、離党者や政界引退者が相次ぎ、2017年の衆院選でも敗北し、党勢衰退に歯止めがかかっていない。

[矢野 武 2018年6月19日]

自由民主党との合併前提とした政治団体の解散届を選挙管理委員会に受理され、2018年11月1日自由民主党に合流した。

[編集部 2018年11月19日]

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