日立製作所[株](読み)ひたちせいさくしょ

百科事典マイペディア 「日立製作所[株]」の意味・わかりやすい解説

日立製作所[株]【ひたちせいさくしょ】

1910年日立鉱山の機械修理工場として発足,1920年独立。小平浪平の経営で発展。重電機・家庭電器・半導体などから情報機器にわたり,世界でも有数の総合電機企業。傘下(さんか)に日立電線日立金属日立化成工業をはじめ日立マクセルなど関連会社を多数もつ。バブル崩壊後は業績も低迷し,かつてないリストラ策を打ち出したり,グループの再編を進めた。また部門によって,NEC三菱電機とも提携。2002年米IBMからハードディスクドライブ事業を買収した。本社東京,工場日立ほか。2008年米国の金融危機に端を発する世界同時不況下で2009年3月期は大幅な売上減に見舞われ,純利益で赤字計上,2010年も純利益で赤字を計上した。2011年3月期売上9兆3158億円,当期純益2388億円で黒字回復した。資本金4091億円(2011)。売上構成(%)は,情報通信16,電力8,社会・産業11,電子装置10,建設機械7,高機能材料13,その他35。海外売上比率43%。
→関連項目鮎川義介企業城下町久原房之助国際電気[株]東芝[株]外村彰日産コンツェルン日立[市]日立建機[株]日立造船[株]日立ソフトウェアエンジニアリング[株]日立ソリューションズ[株]ビッグ・ビジネス平凡社[株]

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