企業城下町(読み)きぎょうじょうかまち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

企業城下町
きぎょうじょうかまち

特定大企業を中心に地域経済が発展した都市。多数の請負企業群との受発注関係がうまれ,住民はその企業への雇用機会が与えられる。また自治体への税収が確保されるだけでなく,病院やホールなど都市機能の一部を企業が担うケースもある。代表的な企業および地域として,トヨタ自動車と愛知県豊田市マツダと広島地域,新日本製鐵と福岡県北九州市日立製作所と茨城県日立市宇部興産と山口県宇部市などが知られる。企業の業績や業種に影響されやすく,繁栄がもたらされる反面,工場等の移転・閉鎖・縮小が地域全体の衰退を招くこともあり,鉄鋼炭坑の企業城下町はその典型といえる。

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デジタル大辞泉の解説

きぎょう‐じょうかまち〔キゲフジヤウカまち〕【企業城下町】

巨大企業または同種の企業群を中心として発達した町。愛知県豊田市など。

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百科事典マイペディアの解説

企業城下町【きぎょうじょうかまち】

一つの企業を中心にその取引先の関連企業が集積することによって,経済・社会の基盤が構成された町をいう。例えば,トヨタ自動車がある愛知県豊田市,日立製作所がある茨城県日立市,松下電器産業がある大阪府門真(かどま)市,新日本製鐵がある岩手県釜石市,三井鉱山がある福岡県大牟田市など。
→関連項目産業集積

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世界大百科事典 第2版の解説

きぎょうじょうかまち【企業城下町】

近代鉱工業の発達過程で,ある企業の発展とともに都市が形成されたことによって,その企業が地域社会に対して政治的,経済的,社会的に大きな影響力をもっている都市をいう。封建領主が居城を構えた地域に,家臣団をはじめとして商家・職人が集住して城下町ができあがったことと類比した言葉であり,英語ではcompany town(会社町)と呼ばれる。たとえばアメリカではインディアナ州ゲーリー(USスティール社)やイリノイ州プルマン(現在はシカゴの一部。

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大辞林 第三版の解説

きぎょうじょうかまち【企業城下町】

経済活動が一有力企業の存在に多く依存している市町村。封建領主のもとの城下町にたとえていう語。

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