機知(読み)キチ

デジタル大辞泉 「機知」の意味・読み・例文・類語

き‐ち【機知/機×智】

その場に応じて、とっさに適切な応対発言ができるような鋭い才知ウイットエスプリ。「―に富む会話
[類語]頓知機転ウイットエスプリユーモア

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精選版 日本国語大辞典 「機知」の意味・読み・例文・類語

き‐ち【機知】

〘名〙 その場その場の状況に応じて素早く働く才知。とっさに働く鋭い知恵。ウイット。
※星巖先生遺稿‐後編(1863‐65)紫微仙館集・題一百首「人皆用機智、其害甚太深」
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上「機智(キチ)頓才を磨かしむるも」
[補注]「機知」は「機智」の書き換え。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「機知」の意味・わかりやすい解説

機知
きち
wit

人の意表をつくような,不意でかつ巧妙な新しい見方,ないしは考え方転換をさす。多くの場合,他の人たちに驚きや笑いを生じさせる。 S.フロイト精神分析では,これを悪意のないものと,他人に対して向けられた一種攻撃とに区別する。

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普及版 字通 「機知」の読み・字形・画数・意味

【機知】きち

きてん

字通「機」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の機知の言及

【風習喜劇】より

…つまり風習喜劇とは,内容においても支持層においても,田舎よりも都会の,また庶民やブルジョアよりも貴族の劇だったのである。最も重視された価値基準は,ものごとを知的かつ批判的にとらえる能力としての機知witである。登場人物は大別すると機知を備えた者,機知を備えてはいないのに備えているつもりでいる者,機知とまったく無縁である者,の三つの型に属し,第1の型が第2および第3の型を見下して笑うというかたちで喜劇が成立する。…

※「機知」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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