エスプリ(英語表記)Esprit

翻訳|esprit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エスプリ
Esprit

フランスの雑誌。 1932年,哲学者 E.ムーニエにより創刊。ムーニエの死後ベガンが引継ぎ,57年以後 J.M.ドムナックが編集。人格主義と進歩的カトリシズムに拠り,実存主義やマルクス主義と対抗,独自のキリスト教社会主義を唱え,第2次世界大戦後の思想界に重要な位置を占める。

エスプリ
esprit

フランス語で「精神」「知性」,特に英語のウィット witにあたる「才気機知」,すなわち批評精神に富んだ軽妙洒脱で辛辣な言葉を当意即妙に述べる才のこと。その短い言葉は発言者,場所,時間から独立しうる。ラテン語spiritus (空気・風の一吹き,息吹き) を語源とし,「湿気」を語源とするユーモアと違って,乾いた知的な営みで鋭い武器となる。

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デジタル大辞泉の解説

エスプリ(〈フランス〉esprit)

精神。精髄。
機敏な才気。機知。「エスプリに富んだ作品」

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百科事典マイペディアの解説

エスプリ

フランスの月刊政治・文芸評論誌。エゴイズムに孤立しがちな個人主義に対して,社会的・宇宙的な関係における人格を重視するペルソナリスムを提唱したエマニュエル・ムーニエが1932年創刊し,ジョルジュ・イザールやドニ・ド・ルージュモンらと共に1950年まで編集し,知的・精神的な面においてカトリックの思想の刷新に大きな寄与を果たした。第2次大戦中の中断(1941年―1944年)の後,復刊され,アルベール・ベガンやポール・チボーらによって続いた。1980年代からは,社会学や政治学などの新たなアプローチも顕著である。

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デジタル大辞泉プラスの解説

エスプリ

イギリスのロータスが1976年から2004年まで製造、販売していた乗用車。2ドアクーペ。イタリアの工業デザイナージウジアーロがデザインを手掛けた。同社を代表するスーパーカーとして知られる。

エスプリ

キリンビールが販売する単式蒸留焼酎(乙類焼酎)の商品名。ワイン酵母と減圧蒸留製法で作られた米焼酎

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大辞林 第三版の解説

エスプリ【esprit】

こころ。精神。
気がきいていること。機転。機知。 「 -のきいた小話」

エスプリ【ESPRIT】

〖European Strategic Programme for Research and Development in Information Technology〗
ヨーロッパ情報技術研究開発戦略計画。情報処理に関する欧州各国企業間における共同研究開発プロジェクト。本部はブリュッセル。

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精選版 日本国語大辞典の解説

エスプリ

〘名〙 (esprit)
① 精神。魂。精髄
※朽助のいる谷間(1929)〈井伏鱒二〉「この谷間に、活気と自由とのエスプリを雨とお降らせ下さいませ」
② 才気。機知。ウイット
ダイヴィング(1934)〈舟橋聖一〉三「沙代は小柄な女だったが、精悍なエスプリを持ってゐた」

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世界大百科事典内のエスプリの言及

【精神】より

…この点は語義の成立の過程からも明らかで,洋の東西を問わず心は心臓の動きと関連してできあがり,それゆえ身体内部に座をもつ概念である。一方精神は,それにあたる英語のスピリットspirit,フランス語のエスプリesprit,ドイツ語のガイストGeistが〈風〉〈空気〉〈息〉などを意味するラテン語のスピリトゥスspiritus,ギリシア語のプネウマpneumaに由来するように,個人の身体をつらぬき個人の身体を超えて遍在する広がりをもつ。こうした性格から精神は,一方で,人間の心や身体を支配する〈霊〉のイメージを帯び,他方では神や超越者の観念と結びついて倫理的・形而上学的な性格をつよめる。…

※「エスプリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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