牛深[市](読み)うしぶか

百科事典マイペディア 「牛深[市]」の意味・わかりやすい解説

牛深[市]【うしぶか】

熊本県天草下島南端部を占める旧市。1954年市制。沈水海岸の良港牛深港は九州中部の沿岸漁業根拠地で,イワシアジサバ漁獲が多く,近年は新大型漁港も完成し,水産物流通加工基地の施設整備が進行中。タイ,ブリなどの養殖も行われる。丘陵地ではミカン,ポンカン栽培が盛ん。大部分雲仙天草国立公園に属し,下須(げす)島の海中公園,竜仙島(片島名勝・天然記念物),六郎次山(名勝)がある。牛深ハイヤ節は有名。水俣港と高速船が結ぶ。天草鹿児島国道フェリーが就航し,鹿児島県との関係が密接。2006年3月,本渡市,天草郡有明町,御所浦町,倉岳町,栖本町,新和町,五和町,天草町,河浦町と合併し市制,天草市となる。89.75km2。1万8588人(2003)。

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