精選版 日本国語大辞典 「物狂」の意味・読み・例文・類語
もの‐ぐるおし・い ‥ぐるほしい【物狂】
※徒然草(1331頃)序「心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」
ものぐるおし‐げ
〘形動〙
ものぐるおし‐さ
〘名〙
もの‐ぐるわし・い ‥ぐるはしい【物狂】
〘形口〙 ものぐるはし 〘形シク〙 =ものぐるおしい(物狂)
ものぐるわし‐げ
〘形動〙
ものぐるわし‐さ
〘名〙
ぶっ‐きょう ‥キャウ【物狂】
〘名〙 (「ものぐるい」の音読)
① ものぐるおしいこと。常軌を逸していること。また、その人。
※米沢本沙石集(1283)九「不可思議の功能多く侍り、物狂(フッキャウ)の者も、あまたなをり侍り」
※虎明本狂言・鈍太郎(室町末‐近世初)「なふ、そなたのなりは、ぶっきゃうや」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報