デジタル大辞泉
「紫蘇輝石」の意味・読み・例文・類語
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紫蘇輝石
しそきせき
hypersthene
斜方輝石に属する頑火輝石の一種。柱状結晶で、安山岩、デイサイト(石英安山岩)などの斑晶(はんしょう)として普通に産する。また、特殊な斑糲(はんれい)岩、チャーノッカイトとよばれる高温でできた広域変成岩石、接触変成岩中にも産する。頑火輝石と鉄珪輝石の固溶体のうち、頑火輝石成分が70~50%のものをいう。現在では鉱物学上独立した鉱物名としては扱わない。英名は、かつて角閃石(かくせんせき)と混同されていたため、角閃石より硬いので、非常に強いという意味のギリシア語に由来し、和名は色による。
[松原 聰]
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紫蘇輝石
しそきせき
hypersthene
斜方輝石の一種。 (Mg,Fe)SiO3 。ハイパーシンともいう。比重 3.45~3.58,硬度5~6。頑火輝石 MgSiO2 (Enと略記) と斜方鉄ケイ輝石 FeSiO3 (Fsと略記) を端成分とする斜方輝石連続固溶体のうち,En50~En70 (分子比) の組成領域のものをいう。 En70~En90 のものは古銅輝石,En90~En100 のものは頑火輝石という。これらの斜方輝石は各種火成岩中に産するが,特に安山岩,石英安山岩では石基,斑晶の両方にごく普通。アルカリ岩中には産しない。
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