アグアスカリエンテス(その他表記)Aguascalientes

デジタル大辞泉 「アグアスカリエンテス」の意味・読み・例文・類語

アグアスカリエンテス(Aguascalientes)

メキシコ中部、アグアスカリエンテス州都市。同州の州都。1575年、銀山の町として建設され、大聖堂をはじめ植民地時代の歴史的建造物が多く残っている。名称スペイン語で「熱い水」を意味し、温泉が点在する。自動車工場が立地するほか周辺ブドウ生産が盛ん。毎年4月から5月にかけて行われるサンマルコス祭が有名。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アグアスカリエンテス」の意味・わかりやすい解説

アグアスカリエンテス
Aguascalientes

メキシコ中部,アグアスカリエンテス州の州都。メキシコ市北西約 400km,レルマ川水系アグアスカリエンテス川の東岸に位置する。標高約 1880m。 1575年に鉱業中心地として建設され,1850年代に州が創設されるとともに州都となった。市名はスペイン語で「熱い水」の意で,周辺に多数の温泉があることに由来するが,市の下から先住民によって建設されたと思われる迷路状のトンネルが発掘されたため,しばしばシウダードペルフォラーダ Ciudad Perforada (「穴のあいた町」の意) と呼ばれる。現在おもに果実野菜を産する農業地帯の商工業中心地で,農産物を集散するほか,鉄道車両修理,綿織物毛織物陶器,たばこ,蒸留酒などの産業がある。市内にはすぐれた宗教美術品を蔵するサンフアンデディオス,ラパロキア両聖堂をはじめとする多数の聖堂,アグアスカリエンテス自治大学がある。人口 50万 6384 (1990推計) 。

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改訂新版 世界大百科事典 「アグアスカリエンテス」の意味・わかりやすい解説

アグアスカリエンテス
Aguascalientes

メキシコ中部の同名州の州都。大都市域人口76万6312(2003)。メキシコ市の北西622km,中央高原に位置する。標高1908mにあり気候は温和で肥沃農業地域(ブドウ栽培は全国一)の中核都市。1575年銀山の町として建設され,政庁など植民地時代の歴史的建造物も多い。4月半ばから3週間つづくサン・マルコス祭が有名。版画家ポサダの美術館がある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アグアスカリエンテス」の意味・わかりやすい解説

アグアスカリエンテス
あぐあすかりえんてす
Aguascalientes

メキシコ中部にある同名州の州都。人口59万4092(2000)。メキシコ中央高原の標高1884メートルにあり、年平均気温20℃、年降水量533ミリメートルでステップ型の気候。1575年銀山として開発、現在は農牧生産品の集散地で、周辺はトウモロコシ、豆、カラシなどの生産が多い。4月24日から5月1日まで開かれるマルコス祭は地方色豊かな祭で市(いち)が立つ。地名はスペイン語で「温水」の意である。

[高木秀樹]

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百科事典マイペディア 「アグアスカリエンテス」の意味・わかりやすい解説

アグアスカリエンテス

メキシコ中央部,同名州の州都。標高1908m。地名は温泉の意。湧水を利用した灌漑(かんがい)が行われ,トウモロコシ,果物(ブドウ),野菜の集散地。1575年銀山の町として創設。地下に先住民のものと思われるトンネルが網の目のように走っている。72万2250人(2010)。

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