アジア経済研究所(読み)あじあけいざいけんきゅうじょ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アジア経済研究所」の意味・わかりやすい解説

アジア経済研究所
あじあけいざいけんきゅうじょ

開発途上地域の調査研究を通じてこれら地域との貿易の拡大や経済協力の推進に寄与することを目的として設立された研究機関。1958年(昭和33)に通商産業省(現経済産業省)所管財団法人として発足し、1960年にアジア経済研究所法の制定により特殊法人に改組された。その後1998年(平成10)、日本貿易振興会(JETRO(ジェトロ))と統合し、その附置機関となる。1988年(昭和63)に制定された多極分散型国土形成促進法による閣議決定により移転対象機関となり、1999年に東京から千葉・幕張(まくはり)(千葉市美浜(みはま)区)に移転した。2003年日本貿易振興会が独立行政法人日本貿易振興機構となり、その附置研究機関となった。

 アジア経済研究所は、アジア地域をはじめ、開発途上地域全般にわたって経済およびその関連諸事情についての基礎的、総合的な調査研究を行うとともに、これらの地域に関する基本文献、資料、統計データなどの収集整備に努め、開発途上国に関する資料センターとしての役割も果たしている。また、国連大学受託調査、海外客員研究員の受け入れ、国際シンポジウムの開催など、国際的な調査協力や研究交流も行っている。

[秋山憲治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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