翻訳|amyl alcohol
炭素数5個の脂肪族飽和アルコール(一般式C5H11OH)。8種の異性体があるが,そのおもなものを表に示す。アミルアルコールの名称は,ギリシア語のamylon(デンプン)に由来し,アルコール発酵の際の副生物であるフーゼル油に主成分として含まれる。これは発酵アミルアルコールと呼ばれ,イソアミルアルコールと活性アミルアルコールの混合物である。現在では,ガソリンのC5留分(ペンタン,イソペンタン)を塩素化したのち加水分解するか,ブテンからオキソ法などにより混合物として製造されている。そのまま,あるいはエステルとして溶剤,可塑剤などに用いられる。
執筆者:中井 武
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
炭素原子5個を含むアルコールC5H11OHのこと.8種類の異性体,n-,sec-,tert-,イソ-,sec-イソ-,光学活性の各アミルアルコールと,ジエチルおよびtert-ブチルカルビノールがある.アミルの名称は,ラテン語のamylum(でんぷん)に由来する.でんぷんを発酵させ,エタノールを製造する際の副産物としてフーゼル油が得られるが,そのなかには発酵原料中のタンパク質が分解されて生成したイソアミルアルコールと光学活性アミルアルコールが含まれる.両アミルアルコールの混合比は発酵原料により異なる.この混合物は発酵アミルアルコールとよばれ,油脂やアルカロイドなどの溶剤としての用途がある.[別用語参照]1-ペンタノール
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加