デジタル大辞泉 「ジュノー」の意味・読み・例文・類語
ジュノー(Juno)
小惑星の一。1804年に発見。直径247キロメートル。軌道長半径は2.7天文単位。公転周期は約4.4年。1958年、小惑星として初めて
翻訳|Juno
小惑星。1804年にハーディングによって発見された第3番の小惑星。軌道の半長径2.67天文単位(3億9940万キロメートル)だが、離心率は0.257とやや大きい。軌道面の傾斜角も13.0度ある。公転周期は4.4年。衝のころの平均光度は9.7等級で、四大小惑星(ケレス、パラス、ジュノー、ベスタ)のなかでもっとも暗く、直径も247キロメートルでもっとも小さい。表面の反射能は0.151で比較的大きく、光度変化から7.2時間ほどで自転していることがわかる。なお、ケレスは2006年以降、国際天文学連合(IAU)総会で定義された準惑星となった。
[村山定男]
スイス人医師、赤十字活動家。1935年ジュネーブ大学で外科のインターンをしていたとき、赤十字の要請で派遣員となり、イタリア侵攻下のエチオピアに赴く。以後スペイン内戦、第二次世界大戦下のヨーロッパで捕虜の保護、市民の救護にあたる。1944年赤十字国際委員会駐日代表に任命され、翌1945年(昭和20)6月ジュネーブをたって戦火を避けながら8月9日羽田に飛来。日本降伏後ただちに連合軍捕虜3万4000人の解放に奔走する一方、9月2日広島の惨状を伝える電文を入手するとマッカーサーを説得、9月8日15トンの医薬品を岩国へ空輸、翌9日午前広島市に入り医薬品の分配と医療に従事し多数の市民を救う。1946年2月ジュネーブの赤十字本部に帰着するとただちに米軍の原爆投下を糾弾するアピールを発した。同年末ユニセフ代表、1953年赤十字復帰、1959年赤十字国際委員会副委員長、同年8月北朝鮮帰還問題で再来日。1961年6月16日スイスにて没した。
[丸山幹正]
『マルセル・ジュノー著、丸山幹正訳『ドクター・ジュノーの戦い――エチオピアの毒ガスからヒロシマの原爆まで』(1981/増補版・1991・勁草書房)』
アメリカ合衆国、アラスカ州南東部の不凍港を有する港湾都市で、同州の州都。人口3万0711(2000)。面積(8050平方キロメートル)は合衆国の都市中最大。交通の要地、交易の中心地として繁栄する。漁業が主要産業の一つで、サケ、ヒラメ漁が盛んであり、これら水産物の加工工場も多い。製材業、観光業も重要である。1880年にJ・ジュノーが近くのロバーツ山で金鉱脈を発見してから金の町として発展した。アラスカ・ジュノー金鉱山は当時採掘量世界最大を誇ったが、1944年以来閉鎖されている。1912年にアラスカ準州の州都となり、アラスカが州に昇格した59年、引き続き州都となる。市内から20キロメートルの所にメンデンホールの大氷河がある。また、州の歴史、エスキモー、アメリカ・インディアンの展示物が多い州立博物館も興味深い。
[作野和世]
アメリカ合衆国アラスカ州南東部の港町で州都。人口3万0711(2000)。1880年ジョー・ジュノーとリチャード・ハリスによって背後にそびえるロバーツ山斜面で金が発見されて以来,金製錬,交易地として集落が形成された。アラスカ・ジュノー金鉱は1944年に閉鎖されたが,不凍港をもち,漁業,水産加工,製材などの産業が発達してきた。1906年より州都。70年に海峡を隔てて対面するダグラスを合併したことで,合衆国で面積最大(8050km2)の都市となった。
執筆者:矢ヶ崎 典隆
小惑星番号3番の小惑星で,1804年K.L.ハディングにより発見された。古代ローマの女神ユノJunoにちなんで命名。軌道半長径2.67天文単位,離心率0.26,軌道傾斜13.°0。衝のときの平均等級は9.7等で,これから算出した直径は247kmである。自転周期の7時間13分ごとに振幅0.15等程度の変光を行っている。
執筆者:竹内 端夫
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