日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルドロバンディ」の意味・わかりやすい解説
アルドロバンディ
あるどろばんでぃ
Ulisse Aldrovandi
(1522―1605)
イタリアの博物学者。初めボローニャ大学とパドバ大学で法律を学んだが、のちに医学に転じた。1560年ボローニャ大学の博物学教授となり、薬物学、植物学を講じた。1568年にはボローニャに植物園を創設、その初代園長となった。1574年には後世の薬局方の基礎となる著書Antidotarii Bononiensis Epitomeを書いた。またボローニャに博物館を建て、自然史編集の計画をたてて画家、彫刻家を雇い、出版を開始、生前に4巻、死後に10巻が刊行された。このほか、ローマの古代彫刻に関する著作もある。
[西田 誠]
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