フランス南西部,ガロンヌ川上流域に位置する同名の地域に産出するブランデー。原産地呼称統制法(アペラシオン・コントローレ)による名称で,コニャックと並ぶ評価を受けている。アルマニャックについては1411年の記録があり,はじめは医薬用に使われていたらしいが,18世紀には飲用に供されている。原料ブドウはフォール・ブランシュの変種のピクプールや,サンテミリヨン,コロンバールなどであるが,コニャックがポットスチルで2~3回蒸留してアルコール分70%ほどにするのに対し,現在のアルマニャックは独特の連続式蒸留機による1回の蒸留でアルコール分63%以下のものを採って終わる。これをカシ樽に詰めて熟成させたのち,ブレンドして製品とする。強い芳香と,男性的とでもいうべき重く複雑な風味を特徴とする。三つ星,VSOP,Napoléonなどの表示はあるが,貯蔵年数は不明である。円形扁平な瓶に入れたものが多い。
執筆者:大塚 謙一
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…したがって,これを連続式蒸留機といい,19世紀にブランデーやウィスキーの蒸留に使われるようになった。すなわち,フランスのアルマニャック式蒸留機とイギリスのコフィが改良したパテントスチルである。後者によって得られるグレーンウィスキーは香味が軽く,これをモルトウィスキーと調合することによって,現在スコッチの主流となったブレンデッドウィスキーがつくられるようになった。…
※「アルマニャック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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