アンガラ楯状地(読み)アンガラたてじょうち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンガラ楯状地」の意味・わかりやすい解説

アンガラ楯状地
アンガラたてじょうち
Angara shield

東アジア先カンブリア時代の岩石分布から推定される古生代以後の安定大陸地域。中国北部,モンゴル朝鮮半島シベリアイルクーツクにわたる。アンガラ楯状地を覆ってアンガラ植物群を含む古生代ペルム紀地層が広く分布し,テチス海を隔てて,ゴンドワナ植物群を含むゴンドワナ大陸と対峙した時代がある。(→楯状地

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンガラ楯状地」の意味・わかりやすい解説

アンガラ楯状地
あんがらたてじょうち

シベリア卓状地のこと。中央シベリア高原の広大な面積を占める。約20億年前の高度変成岩類の基盤からなるため、楯状地とよばれていたが、実際地表に露出するのはアルダン高原など一部にすぎず、中生代、古生代の堆積(たいせき)岩や厚い火山岩に広く覆われている。そのため現在では卓状地とされている。

岩松 暉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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