ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンティフォン」の意味・わかりやすい解説
アンティフォン
Antiphōn
[没]前411. アテネ
ギリシアの雄弁家。アッチカ十大雄弁家の最初の人で,現存する最古のアッチカ散文の作者。法廷弁論家としても最初の人。弁論術の教師で,歴史家ツキジデスの師といわれる。前 411年の政変の際に民主制を倒して 400人の寡頭政権を樹立した貴族派の首謀者として,革命が失敗に終ると反逆罪に問われ,すぐれた自己弁護の演説を残して死刑に処せられた。法廷演説3編と弟子のための練習用演説 12編が現存。
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