ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンネンコフ」の意味・わかりやすい解説
アンネンコフ
Annenkov, Yurii Pavlovich
[没]1974.7.12. パリ
ロシア生まれの画家。ペテルブルグの美術学校を出たあと,パリに留学。ロシア革命を挟む時期に,キュビスムの画家としてロシア前衛芸術運動に参加,同時代の詩人,小説家,演劇人とも親交を結び,B.パステルナーク,V.マヤコフスキーなどの肖像や,本の挿絵などをかき,独自なジャンルを開拓した。 A.ブロークの叙事詩『12』 Dvenadtsat' (1918) につけた挿絵は不朽の傑作となっている。 1924年亡命,ドイツ,パリに住んだ。親交を結んだロシアの作家たちについての回想録を残している。
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