イサベラ島(読み)イサベラトウ(その他表記)Isla Isabela

デジタル大辞泉 「イサベラ島」の意味・読み・例文・類語

イサベラ‐とう〔‐タウ〕【イサベラ島】

Isla Isabelaガラパゴス諸島の島。エクアドル領。同諸島最大の島で、最高峰アスール山(1698メートル)をはじめ、活火山が多い。ガラパゴスゾウガメガラパゴスリクイグアナガラパゴスペンギンなどの固有種生息。主な集落南東のプエルトビラミル。アルベマール島

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イサベラ島」の意味・わかりやすい解説

イサベラ島
イサベラとう
Isla Isabela

英語名アルベマール島 Albemarle Island。エクアドル領ガラパゴス諸島最大の島。行政的にはガラパゴス州に属する。エクアドル西岸から約 1000km西の太平洋上にある同諸島の西寄りにある。赤道を横切って北から南へ逆L字型に延びる火山島で,5つの火山があり,そのうち2つは活動中。最高点は約 1700mに達する。山地中腹から山麓にかけては森林におおわれ,つる植物やラン類も繁茂する。動物学的に興味深い島で,この島固有のコバネウペンギンが生息するほか,陸生のイグアナが多く,フラミンゴコロニーもある。南岸にあるビヤミルは 1958年まで流刑植民地であったが,現在は同島の主要港として,島に産するジャガイモウシ,爬虫類の皮,魚類などを積出す。 80年 11月,島の2つの火山が噴火,住民や貴重な動物に大きな被害を与えた。 94年4月にも大規模な山火事が発生している。面積 5825km2。人口約 700。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「イサベラ島」の意味・わかりやすい解説

イサベラ島
いさべらとう
Isla Isabela

南アメリカ大陸西岸より約1100キロメートル西方の赤道上にある島。アルベマールAlbemarle島ともいわれる。人口約500。エクアドルの一州であるガラパゴス諸島の一島で、面積4275平方キロメートル、同諸島の総面積の約半分の大きさをもつ。玄武岩質の溶岩凝灰岩からなる火山島で、最高峰のアスール山(1698メートル)をはじめ、標高1000メートル以上の五つの大きな火山と、無数の小火口よりなっている。西に近接するフェルナンディナ島とともに火山活動が活発である。1835年C・R・ダーウィンが訪れ、特異な動植物群と地形地質の調査を行った。長らくエクアドルの流刑地であり、囚人施設があったが、1958年閉鎖された。このイサベラ島のあるガラパゴス諸島は1978年に世界遺産の自然遺産として登録されている(世界自然遺産。2001年登録地域を拡張)。

[松本栄次]

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