イラーセク(読み)いらーせく(英語表記)Alois Jirásek

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イラーセク」の意味・わかりやすい解説

イラーセク
いらーせく
Alois Jirásek
(1851―1930)

チェコスロバキア作家プラハの大学で歴史を学んだのち、教師をしながら創作活動を続け、リアリズム基調とする歴史小説や史劇を多数発表した。フス派の運動など各地史実や伝説を題材として、民族独立の精神を鼓吹するものが多く、文体も簡潔で、代表的国民文学作家である。おもな作品は、長編『犬頭旗の一族』(1886)、『チェコの古伝説』(1894)、劇『ヤン・フス』(1911)など。

飯島 周]

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